自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

自分なりの「地元」を見つけてほしい〜「法政大ローカルジャーナリズム論」終わりました

法政大学の集中講義「ローカルジャーナリズム論」終わりました。

私は「ないなら作ろう面白いローカルメディア」というお題で「過疎は終わった!」を掲げる年刊誌『みんなでつくる中国山地』がなぜどうやって生まれたのかを話しました。過疎に興味がないというか当事者意識が持ちにくいであろう都会の学生たちにどう受け取られるのか、怖くもありましたが、想像以上にまっすぐ受け止めてもらえました。
「過疎は終わった!」というメッセージには「If we want it」=「私たちが望むなら。だから一緒に過疎を終わらせよう!」という意味を込めている、と話したことに対して、共感するという意見が結構あったので、それも励まされました。

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今回はオンライン。学生から質問、感想がたくさん寄せられて、すごく面白かった。課題で自分のイチオシ面白い地域!を探して書いてくれたのですが、江厚別町、まちごと遊園地化など知らない取り組みもあったし、今まで地元に何もないと思ってたけど探してみたらあったというコメントもホントうれしかった。

自分の出身地に愛着が持てない、という声もあったけど、無理に出身地である必要はなくて、自分なりの「地元」を見つけていってほしいな。ここでいう地元は、拠り所、居場所、安心できる場所みたいなイメージで、探してつながって自分の地元をつくる、自分でデザインしていくことができる時代なのではないかなと思ってます。そこまで伝えきれなかったのが残念だ…

そのほかローカルの新聞、テレビ、広告、そしてローカルウィキと個性溢れる方々が入り乱れて、いちいちうなずいたり、へー!と驚いたり、エキサイティングな3日間でした。

寄付講座として負担してくださった沖縄タイムス西日本新聞中国新聞東海テレビ博報堂ケトル各社のおかげで実現しました。本当にありがとうございました!藤代さん、土橋先生をはじめとした法政大学社会学部の皆さまにも感謝です。

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そうそう、最後に!それでも感想には鳥取の田中先生、とか、鳥取の話が聞けた、というのが混じっていて、やっぱりそんなに難しいのか、島根と鳥取どっちなんだ問題ーー!東京支社にいたときも死ぬほど間違えられて、そのころからぼんやり思ってましたが、もう一緒になった方がよいのではないかと、それが確信に変わりました(笑)いやでもそれはインスタントな解決策でしかないな…何かもっとイノベーティブな策を見つけたいものです。絶賛募集。

法政大学の集中講義「ローカルジャーナリズム論」でお話しします

昨年度、胸熱だった法政大学の集中講義「ローカルジャーナリズム論」が本年度も開かれます。

terumism.hatenablog.com

寄付講座として負担してくださる沖縄タイムス西日本新聞中国新聞東海テレビ博報堂ケトル各社の皆さま、本当にありがとうございます。法政大学社会学部の藤代さんはじめ皆さまにも感謝です。

私は「ないなら作ろう面白いローカルメディア」というお題で「過疎は終わった!」を掲げる年刊誌『みんなでつくる中国山地』がなぜどうやって生まれたのかを話す予定。実はきちんとまとめて話したことがなかったのでありがたいことです。がんばるぞ。

全編オンラインですが、できる限り参加したいし、楽しみー!よろしくお願いします!詳細はこちらをご覧ください。取材は可能なようです。

gatonews.hatenablog.com

9月13日、「おもろいの学校」で山崎亮さんとオンライントークします

「おもろいの学校」って…まず名前がおもしろくないですか?笑

本年度の総務省の関係人口事業の研修で関わらせてもらった兵庫県洲本市さんからお声掛けいただき、洲本市で始まる「おもろいの学校」のモデレーター的役割を務めることになりました。

洲本市さんの案は最初はもう少し違う感じだったのですが、担当者の方の想いをじっくり聞いているうちに「おもろい」というキーワードが前面に出てきて、それって洲本らしいですね、と盛り上がったという経緯があります。だって、いいとか悪いとかでなくて、島根で「おもろいの学校」って多分、開校しないですよね…おもろいっていう表現とかビジョン自体、多分島根の文化や風土とは少し違って、島根らしさ、とは違う感じなんだと思うんですよね。ほんとこれはいいとか悪いとかではなくて、その地域らしさとは何なのかという、重要で壮大なテーマのなのだと思ってます。それが言語化できるってステキなことだし、うらやましいくらいです!

というわけで、第1回の「おもろいの学校」9月13日(日)にオンラインでスタートです。第1回のトークのお相手は、山崎亮さん。「コミュニティデザイン」で一世を風靡した方ですね。私もお初なので、かなり楽しみ、ドキドキです。洲本に関係なくてもOKとのことですので、ぜひよかったらのぞいてみてください!10日締め切りです。お待ちしています◎

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www.city.sumoto.lg.jp

石見(いわみ)に帰ってきました!

島根県西部=石見(いわみ)地方に帰ってきました!石見で生まれ育ち、18歳で大学進学のために離れて以来(※正確に言うと2003〜2004年に転勤で住んでましたが)です。前回のブログで、来春から島根県立大学で働くことを報告しましたが、そのこともあって一足早く、住まいも仕事も拠点を松江からふるさと石見に移しました。

やっぱり私のアイデンティティは石見なので、帰って来れてうれしい。これまでのお散歩写真は松江でしたが、これからは石見です。なのでめっちゃ田舎の景色です。

しかし、今日の夕焼けは感動的でした。稲穂が色づき始めた田んぼを歩くのがまた楽しい。草の匂いもして、心が満たされる感じで、なんだか幸せだなあとしみじみ。今後はこんな写真が増えると思いますが、変わらずお付き合いくださいね!

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2021年春、島根県立大学に新設される地域政策学部地域づくりコースに着任します

今後のことについて、お知らせです。ご縁をいただき、2021年4月、島根県立大学に新設される地域政策学部地域づくりコースの教員として着任することになりました。関係人口論や地域社会論などを担当する予定です。

島根県立大学は、ふるさとの島根県浜田市にある大学で、山陰中央新報時代は記者として担当したこともあって感慨深い。何より、ふるさとの人材育成にかかわれるなんて、とてもうれしくありがたいことで、ワクワクしています。

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来年度の入試の概要も公表されています。今のところ受験生の関心が高そうとのことでうれしい。どんな学生が来てくれるのか、今から楽しみです。地域づくりを学ぶなら島根県立大学!ってなるようにがんばっていかねばです。ぜひ高校生の皆さん、保護者の皆さん、検討してみてもらえると喜びます。

hamada.u-shimane.ac.jp

あ、もちろん、ローカルジャーナリストとしての活動も変わらず続けます。ローカルジャーナリストと大学の教員、精一杯やっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。何か一緒にやろうといったお声掛けなど大歓迎です。お待ちしていますー!

しかし、8月は全然ブログ更新できませんでした。すんごい忙しくて、これなんでこんなに忙しいんだろう…(涙)

しまね未来探訪(64)ソットチャッカ

本日掲載の山陰中央新報での連載「しまね未来探訪(64)」。中国山地メンバーの一人であり、この前のB&Bトークでもご一緒した七咲友梨さんのソットチャッカ。

store.moutakusanda.com

お茶には全然詳しくなかった私でしたが、釜炒り茶って地域の文化であり、そして希少なんですって…と驚き!何よりソットチャッカという名前、「そっと着火する」が由来だそうで、それがとってもツボりました!ぜひぜひ読んでみてください◎

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「オール秋田」で関係人口に取り組む秋田県に行ってきました

7月上旬のことですが、秋田に出張してきました。ほんと久しぶりの飛行機&リアル講演。空から見た中国山地と夕焼け。

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秋田県が、市町村も含めた「オール秋田」で関係人口に取り組むということで、呼んでいただきました。われらが島根県もがんばっていますが、まだオール島根にはなってない…かも?すごいですね、秋田県。ソーシャルディスタンシングとるためにめっちゃ会場が大きいという(笑)

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新聞各社、テレビ局も取材に来てくださって掲載してもらい、ありがたかった、のですが、新聞やテレビ局のニュースのリンクはすぐに切れてしまうので…残念。秋田県がサイトできちんと報告してくれていたので、それを貼っておきますね。

www.pref.akita.lg.jp

秋田は大好きな土地で、これまでも何度も行ってますし、何より、秋田魁新報の皆さんがとても熱くてステキなのです。昨年はこのブログにも登場している松川さんが中心となって新聞協会賞も受賞されました。おめでとうございます!!!

www.sakigake.jp

ほんと自分のことのようにうれしかったです。お祝いの会。斉藤記者が連絡くれてうれしかった。比喩的な表現なのでアレですが、いつか焼け野原になるかもしれないけど、そのときはまずバラック小屋を建ててともにがんばろうねと誓い合いました。全国各地にローカルジャーナリズムを志す仲間がいるの最高。

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大久保瑠衣さんが撮影&提供してくれました。感謝。過去の秋田の記事はこちら!

terumism.hatenablog.com

terumism.hatenablog.com