自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

影絵とアートを楽しむ参加型イベントを大学生がグラントワで企画!(1/15開催)

秋学期、担当している演習科目「プロジェクト研究」の一環として影絵や絵画を来場者と一緒に楽しむ参加型企画を、学生主体で実施します。1/15(日)午後@島根県立石見美術館(グラントワ内)です。学芸員の方はもちろん、ユタラボの皆さんの絶大な協力があり、企画自体はなかなか面白いものになったと思っています。でも来場者がいないと…(泣)足を運んでみてもらえると、とっっっても喜びます!!

prtimes.jp

グラントワさんの公式Facebookページから転載します。

島根県立石見美術館×島根県立大学生イベントのお知らせ📣
「美術館ってなんとなく難しそうな気がして行きづらい…」このように感じたことはありませんか?
今回のイベントでは、島根県立大学生が島根県立石見美術館(グラントワ内)で開催される特別展とコレクション展にちなんだ参加型企画をそれぞれ一つずつ1/15 (日) に開催します!
それぞれの企画で特別展やコレクション展に親しみながら、これまでとは違った美術館の楽しみ方を体験してみませんか?
---------------------------------------------------
■■■特別展「追悼 森英恵」関連企画
《光と影で楽しむ森英恵の世界》
島根県吉賀町出身のファッションデザイナーである森英恵さんがドレスをデザインするうえでモチーフにすることが多かった「蝶」をテーマに影絵体験を行います。幻想的な空間を楽しみながら森英恵さんの生い立ちとなぜ「蝶」をモチーフにすることが多かったのかなどを知ることができます。
[日時]2023/1/15/(日)13:00~16:00
[受付時間]開催時間中はいつでもご参加いただけます
[場所]島根県立石見美術館(グラントワ内) ロビー(受付)/講義室(影絵体験)
[参加費]無料
※観覧料は別途料金です
■■■コレクション展「森鷗外とゆかりの画家たち」関連企画
《わくわくアート鑑賞》
お客さんの好みに合わせて大学生が選んだ絵画をヒントを元に展示室の中から探し出し、芸術鑑賞を楽しんでいただきます。
[日時]2023/1/15(日)1回目13:00開始(受付12:45〜、学芸員による解説13:30〜/2回目15:00開始(受付14:45~、学芸員による解説15:30〜)
[定員]各回、当日先着8名
[場所]島根県立石見美術館(グラントワ内) 展示前室(受付)/展示室A(会場)
観覧券またはミュージアムパスポートをご用意のうえ、展示室Aの前にお集まり下さい
[参加費]無料
※観覧券またはミュージアムパスポートが必要です
《観覧券 料金》
一般:300(240)円、大学生200(160)円、高校生以下:無料
※( )内は20名以上の団体料金
---------------------------------------------------
[主催]島根県立大学地域政策学部
[協力]島根県立石見美術館・一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー
[お問い合わせ]島根県立大学 田中輝美研究室

 

2022年巡り合えてよかった!5冊

毎年恒例の巡り合えてよかった本シリーズ。昨年は、人生で初めて、年間101冊読みました。読書記録アプリのおかげです。毎年読みたいといいながら達成できずじまいだったので…でも自分が記録フェチであるので、記録するなら読むんじゃないかという仮説に基づく実験でしたが、達成できて我ながら感動。そんななかでの超厳選5冊。いい本にたくさん出合えたから悩みましたが、人生観を変えた(大げさ)なものに絞っています。2022年発刊ではなくて読んだ本になります&読んだ順です。

1. 自立へ追い立てられる社会

自立した強い個人が目指されがちな昨今の風潮に違和感があり、手に取った一冊。イメージされがちな社会像のひとつである「主体性のある人たちが共生社会をつくる」のではない、とはっきり書いてあることに衝撃&納得。逆説的に「多様でゆるやかな人間関係」の重要性も。若い世代から「生き残るためにどんなスキルを身につけたらいいか」と相談を受けることがあり、そんな一人一人が強くなれと言いたいわけではないし、目指したいのは弱くても生きていける社会だよね、と、そのためには役割や居場所みたいなものが必要なのではないかと思っていたので、それが確信に変わりました。細かいところではまだ像を結んでいないところもありますが、提起の意義は大きいです。

2. アスティオン

いつもジャーナリストと研究者(アカデミシャン)と自分の立ち位置に悩んでいて、アカデミック・ジャーナリズムは目指すところのひとつなので、手が伸びました。すごく力をもらったのは、ジャーナリストとアカデミシャンの対立というよりインディペンデント(独立)かどうかが大事だという東さんの投げかけ。数が公共性を意味していた時代が過ぎ去った今、数の支配の世界を目指す意義が言語化されていて、みんなでつくる中国山地でも大切にしていることだったので、ああやっぱりこれでいいんだなと。専門知と臨床知の話もあり、専門知を担うには力量が不足している私の立ち位置としてはやっぱり臨床知メインの専門知プラス(手法はさまざま)なポジションなんだなとも。

アステイオン95

アステイオン95

  • CCCメディアハウス
Amazon

3. 多様性の科学

多様性ってめちゃくちゃ大切だよねと直感と経験で思いながら、なぜ大切なのか説明できずにいたので、おススメされて読破。個人として優秀でも盲点ができて失敗した事例によって能力よりも異なる背景・視点が重要であることが説得力を持って語られ、なるほどー!の連続。何より刺さったのは、有益な情報や視点も共有されなければ多様性の力が発揮されず意味がないという記述(p120)。そのためのキーワードは尊敬型ヒエラルキー。実は2023年の決意にも影響しているんですが、そうなんだよね、私は多分多様性は意識してきたし、でも弱いのは共有で、ここを強化しなければ未来はない!!と激しく心に刻みました。だから2023年の目標は共有=分かち合うの「分」なのです。

4. サラ金の歴史

新書大賞、サントリー学芸賞ということで興味を持ちました。研究者としても、歴史を踏まえるのは大切で私も今後やっていきたいという問題意識もあります。なので2022年は歴史系の本にたくさん目を通したのですが、その中でもこの本は、骨太というか、サラ金というあまり研究されていないけど辿れば社会が見えるという着眼点の秀逸さに加えて、金融技術と人という二つの視点に基づき、ジェンダーの視点も加えて史料を積み上げながら、読ませる。それは逆に裏付けが分厚いからできるんだろうなと感服です。私もいつかこんな本書いてみたいなあ。しかし政治が改善どころか状況の悪化に加担しているのは宗教二世の問題と一緒だと憤りもおぼえました。本丸はやっぱり政治か…

5. 情報生産者になってみた

上野千鶴子ゼミ生たちによる、何を学んだのかを振り返る本。上野さんについては議論が分かれる方であり、その部分はいったん置いておきます。興味深かったのはゼミ生という立場からの視点。これからゼミ運営をする身としてほんと勉強になりました。卒論の書き方や輪読コメント方法、学ぶこと=真似ること、個人の問いを社会の問いにつなげる知…。上野千鶴子コピーの教え子を求めているわけではないとか、どこまでも「あなたの問い」なんだとか、運動と研究を分けて学生を巻き込まないとか、来訪者の対応とか大切にしたい重要スタンスてんこ盛り。とりあえず研究室にお菓子を置きます(そこw)。あとはバイトを出すことも。「保健室」になるべきなのかは要検討かなあ。

過去記事はこちらです◎

terumism.hatenablog.com

 

terumism.hatenablog.com

 

terumism.hatenablog.com

 

terumism.hatenablog.com

 

terumism.hatenablog.com

 

terumism.hatenablog.com

 

terumism.hatenablog.com

 

読売新聞島根版で関係人口の連載スタート

2023元日から、読売新聞島根版で関係人口の連載が始まりました。私自身は、関係人口そのものというより、人口減少社会でどうみんながハッピーに暮らしていけるかに問題意識があり、その人的アプローチのひとつとしてよそ者、関係人口に関心がある、という感じです。今回の連載も人口減少社会を意識しているもののようで、初回にインタビュー掲載されました。地域衰退サイクルと、地域再生サイクルの図付きです。冬の浜田キャンパスでコート脱いで写真撮影して寒かったー!このあとも連載は続きますのでよかったら気に留めていただけると嬉しいです。

 

2023年、新年の決意

新年の決意を1日に書いているなんて何年ぶり、いや初めて…?というわけで、あけましておめでとうございます。

私はわりと単純で、昨日の大晦日から一晩寝ただけなのに、新しい2023年、新しい気持ちで頑張るぞ!的な気持ちの切り替えとテンションの上がり方をしています。

2023年どんな一年になるかな。大きいのは、ついに!ゼミができることです。島根県立大学地域政策学部は新設学部なので、まだできて2年目、2年生までしかいないのです。そしてゼミは3年からということで、ようやく4月にゼミ生を迎えることができます。ドキドキワクワク、どう考えても肩の力が入っちゃうんだろうなと、後で振り返って苦笑い的展開になりそうです…まあここまで予測できるようになったのは成長?

「地域社会論」「ローカルジャーナリズム論」「関係人口論」という持っている授業科目はこの2年間で一通りできたので、少し楽になりそうですが、まあでもゼミは違った大変さがあるとは思っています。

2023カレンダーは、隠岐の森山さん(毎年ありがとうございます!)と、七咲さん撮影、安田よーこさんデザインの中国山地カレンダー。

あとは!もう一つ、ついに!大型リノベーションを検討中。浜田市金城町美又地区にある旧美又信用購買販売組合(旧JAいわみ中央美又事業所)。子どもの頃、おばあちゃんと手をつないで山越えしながら楽しみに通っていた思い出の建物。放っておいたら解体されるので、それは耐えられない!!!と思わず手を挙げたのですが、何をどうしたらよいのか経験も知見もなく、いろんな方に声掛けさせてもらいます…!今これを読んでいるあなたの力が必要です!ぺこり。

ローカルジャーナリストとしては、本の執筆予定が一冊もなく、、まあでも毎年出したいというのも無理しがちなので、一旦お休みかな。『みんなでつくる中国山地』の方は004号、「ちゃんと住まう」をテーマに秋に発刊予定です。MYTURNでは引き続き、県・市町村職員研修や専修大学授業、島コンを中心にやっていきます。そのほか、地元浜田市に待望の中間支援組織が立ち上がる!ので全力応援します。

個人的にしてはインターンに興味関心があるというか可能性を感じているので、さまざまな立場で種を蒔いていきたいところです。。年間100冊読む目標は、アプリを導入したおかげでなんとか達成できたので、今年も続けます。

昨年は苦しかった、と、振り返りのブログでちょっとこぼしましたが、結局、一人で抱え込んでしまいがちであることが影響していたかなと思います。

なので、2023年の目標はもっとみんなと分かち合うこと!喜びも楽しさも苦労も。なので「分」です。本当なら共有、シェア的イメージなんですが「共」っていうのも「有」っていうのも、うーむ… 一字にするなら「分」でいきたいと思います!

2023年もぜひぜひ一緒によろしくお願いします◎

 

模索、探索しながら苦しんだ2022年でした

2022年に関わった本たち。やっぱり本が好き、で、圧倒的に書いて記録していきたいと思いつつも、最近は大学が楽しくて、ローカルジャーナリストや研究に時間が割けていない…です。

そんな中でも仲間と創刊した『みんなでつくる中国山地』003号は504人の食っていき方アンケートをはじめ、60人の書き手や会員などみんなの面白い!が詰まった最高に面白い一冊になったと感じています。JCEJで制作した『メディア・イノベーターズ』も同じですが、たくさんのお力添えがあったからです。こうした活動を通じて出会える方々がいて、本当におかげさまです。

島根県立大学(浜田キャンパス)の方は着任して2年、学生たちが地域の方々に育ててもらっていて、ありがたく嬉しく心強い限り。さらには盟友・田中りえちゃんと共同経営している株式会社MYTURNでも研修や専修大学授業をチャレンジさせてもらっていて、いずれも手応えを感じています。

そのほかNHK視点・論点朝日新聞の定期コラム「地方季評」、雑誌AERAへの寄稿の機会をいただき、地方に対する社会的関心の定着も感じているところです。

年始のブログでは模索&探索の一年、としました。その通りだったなと思います。

terumism.hatenablog.com

大切な人たちを見送るのに慣れなかったり、自転車操業で苦しかったり、うん、ちょっと苦しかったときも多かったです。

terumism.hatenablog.com

大学教員、ローカルジャーナリスト、研究者、経営者、どんなバランスでどんな風にやっていくのか、自分の役割は何なのか、まだまだ模索しつつ悩みながらですが、でも、たくさんの素敵な出会いに恵まれ、仲間と駆け抜けた一年でした。ありがとうございました!どんな2023になるかな。新年の決意はまたあらためて。

雑誌『AERA』の2023年注目の人特集で、地方創生部門の10人を推薦しました!

雑誌『AERA』の2023年注目の人特集。選ぶ側のお役目をいただきまして、僭越ながら地方創生部門の10人を推薦しました。

人口減少時代の中で新しい価値観を生み出したりアップデートしたりしている、特に次世代を意識したつもりです。全国各地の記事を探したり、知人友人の顔を思い浮かべたりしながら、推薦したい人がたくさんいるなあ、やっぱり地方面白くなってるなあとしみじみしましたが、最終的に年齢とジェンダー、地域のバランスを考慮しました。協力してくださった皆様、ありがとうございました!

よかったらお手に取ってみてください。イノベーションは辺境から!

<1/9 追記>

ネットでも読めるようになりました。

news.yahoo.co.jp

【1/22までアーカイブ販売中!】ドット道東×中国山地オンラインイベント

B&Bでのオンラインイベント、無事におわりました。コミュニティをつくるときに大切にしていることや、これからのローカルやメディアのあり方、持続可能性を意識したお金のはなし、などなどとっても楽しいトークで、あっという間でした。アーカイブは1月22日まで見れます、こちらからぜひどうぞ◎

あらためて北海道の道東、中国山地、九州と、それぞれ新しいエリアを設定しながら伝えた先を見据えた活動をしていて、共感たくさん。良い質問もいただきました。参加者の皆さん、一緒に登壇したドット道東の中西さん、Qualitiesの日野さん、B&Bの中川さん、本当にありがとうございました!

次の『みんなでつくる中国山地』004号のテーマは「ちゃんと住まう」。ぜひまた来年もよろしくお願いします〜