自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

一部執筆を担当した『ソーシャルメディア論・改訂版』発売

一部執筆を担当した『ソーシャルメディア論・改訂版』発売です!つながりを再設計するというテーマで、ソーシャルメディアの歴史や現在、未来を体系的に学べる教科書になっています。あるようでない本なのでオススメです。

担当したのは、第11章「地域」。関係人口や風の人に触れながら、ソーシャルメディアで変わった都市と地方のつながりについて書いてます。藤代さんに声を掛けてもらい、初めてのテーマへのチャレンジでしたが、とても苦労しました…汗と涙の結晶。よかったらぜひ手にとってみてください!

『ソーシャルメディア論・改訂版』

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東京・富山で「関係人口」三昧。2019年2月の記録

2月は、引き続き島根で原稿書いたり論文読んだりの日々で、そんなに出張してないですが、その中でも濃く新しく面白い出会いがありました!

まず1日に東京で、シェアリングエコノミー協会の佐別当隆さんと、友廣裕一さんとトーク、すんごく楽しかった!

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そこでご縁ができ、佐別当さんが立ち上げた月4万円で多拠点生活する「全国住み放題サービスADDress」が4月にスタートするということで、18日には戦略発表会を取材&トークに登壇してきました。

このサービスはすごく面白いので要注目です!

そして、博論の研究も兼ねて関係人口創出モデル事業の最終報告会にも顔を出しました。

続いて富山で地域づくりセミナー。お会いしたかった徳島大学の田口太郎先生とも初めてご一緒できて、充実の時間でした。

あっという間に過ぎ去った2月。そうそう、カンブリア宮殿にも一瞬だけ出演できて光栄です…!3月も引き続き、論文、原稿執筆がんばりますー

平成30年度ふるさとづくり大賞奨励賞をいただきました

総務省の平成30年度ふるさとづくり大賞奨励賞をいただきました…!

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島根には、私の活動を自分のことのように応援し、一緒にチャレンジしてくれる人がたくさんいます。私一人というより、そんな皆さんと積み重ねてきた時間や思いが評価されたのだと思うので、やっぱり嬉しい。そして受賞を喜んでくれる人も島根や全国各地にいて、それを見てまたさらに嬉しくなりました。

お祝いにシャンパン(※大好物です)やお花をいただき、超幸せです。みんなありがとー!

ふるさとづくり大賞

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2/14テレビ東京の「カンブリア宮殿」で極食べる通信from島根が登場

2月14日放送のテレビ東京の「カンブリア宮殿」で、東北食べる通信の高橋博之さんが紹介されることになり、その中の一部で、執筆を担当している「極食べる通信from島根」も紹介されることになりました!

メインではないので多分ちょっと、ほんのちょっとになると思いますが、もしよかったら見てやってください!島根では多分見られません…涙

 

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ひたすら執筆…2019年1月の記録

皆さまご無沙汰しております…!1月は博士論文のゼミ構想発表と次作の『すごいぞ!関西のローカル鉄道』の執筆で、もう本当に毎日毎日、原稿を書いていました。

おかげで10万5千字を無事に月末の締め切り内に提出でき、まずはほっとしているところです。編集者さんの指摘をもらって、また修正作業するまで、しばしの休息、と言いたいところですが、そのほか貯めていた仕事やメール返信などに追われ、今日ようやく久しぶりにゆっくりできました。のでブログも書いてみるぞっということです。論文や本の執筆をしているときは、もういっぱいいっぱいというか絞り出す感じなので、それ以外のアウトプットはまったくしたくない、する余力がない…という感じなので、、ようやくちょっと回復したって感じかな。

1月10日には、はっぴーの家ろっけんで、関係人口をテーマにしたトークに登壇させていただき、とても勉強になったし、おもしろかったです!

同じくこの会に参加してくれた方が素敵な感想&記録を残してくれました。

1月10日、神戸市長田区のはっぴーの家ろっけんで開催されたトークイベント「『関係人口』という提案」はまるで好きな音楽のライブを堪能するように楽しめました。

『関係人口をつくる 定住でも交流でもないローカルイノベーション』の著者として知られる田中輝美さんと尼崎で様々なまちづくりに関わる実践をしかける藤本遼さん。案内ビラでは2人の対談ということになっていますが、実際は会場の「はっぴーの家ろっけん」を運営する首藤義敬さんも交えての鼎談に。

田中輝美さんについては著書を通じて関心をもっており、「関係人口」という概念を西成での実践に活かせないかとずっと思案しています。

関係人口の命題を敢えてざっくり言うと「必ずしも移住をゴールとするのではなく、地域に関わりをもつ人々を増やすことが、地域活性化において重要」となるでしょうか。

定住人口でも交流人口とも異なる関係人口という概念は近年、人口減少に悩む自治体の政策概念としても用いられています。

今や地域研究においても流行語になっている関係人口ですが、今日の鼎談では田中さんから関係人口という概念をめぐるアポリアが2つ語られました。

⑴ 関係人口に向けた取り組みの成果測定が困難であること
→ 定住人口や交流人口は数で把握しやすいが、関係人口は数で測りにくい。一方、質で図るにはどうすれば良いのか、というアポリア

⑵ 関係人口という概念はヨソ者を肯定的に捉えすぎているということ
→関係人口は「移住」をゴールにしない新しい地域との関わり方を提案する概念だが、実際にはヨソ者が地域を引っ掻き回すという疑念があり、関わりのあり方次第では「無責任」とみなされがち、というアポリア

田中さんが提示したこれらのアポリアに対する藤本さんや首藤さんの回答がなかなかに面白かった。

⑴について藤本さんは関わる人たちの意識がどのように変化したかに注目するとのこと。また、首藤さんは関わる人たちのライフスタイルの変化に注目するとのことでした。

⑵について藤本さんは関わりの「頻度」ではなく「深度」に目を向けるべきと説明。そのためには、初めて会った時にどれだけ濃い話ができるかが重要で、さらにそこで必要になるのは「弱さの開示」とのことでした。

「弱さの開示」という言葉は、田中さんも別の文脈で何度も使われていました。まちづくりに主体的に関わる人を集める時、地域の「強み」ではなく「弱み」を前に出す。弱み=隙間が関わり代になるとのこと。おそらく『関係人口をつくる』にも同様のことが書かれていたように思いますが、改めて著者の肉声で語られることで「なるほど」とガッテンした次第。

あとは、FMさんいんのラジオ番組「浜田真理子さんのご機嫌さんで。」に出演させてもらったのもよい思い出です。

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www.fm-sanin.co.jp

今後についてですが、3月17日(日)午後に関西でトークあります。よかったらぜひ!

real.tsite.jp

そのほかにもよくお問い合わせもいただくのですが、今年は公の登壇の場が少なくて、お仕事もお断りすることが多くて、本当に申し訳ないです…2020年は全開でしますのでーーー2020年こそよろしくお願いします!!!

とにかく執筆に集中する〜2019年の決意

皆さま、あけましておめでとうございます。遅…新年からの一週間はひたすら原稿を書いていました。久しぶりにこんなに集中して書いて、苦しいけどやっぱり楽しい。生きてるなという気がします(笑)

2019年は執筆に集中する年になりそうです。前半は次の著書『すごいぞ!関西のローカル鉄道』、春からは博士論文の執筆です。

もともと器用ではなく、さらに本や論文を書くのはなんというか、身を削るようで消耗してしまうこともあり。すでに、そしてこれからも、せっかくのお声掛けをお断りしないといけない場面が増えて心苦しいです。今年はとにかく踏ん張っていい作品をつくることに集中したいと思いますので、ご理解いただけると喜びます。

あらためてたくさんの人に支えてもらってるなと感謝の気持ちでいっぱいです。あまりこまめにブログ書けないかと思いますが、ブログ書いてないときは、あー原稿書いてるんだなと思っていただけると…!今年も引き続きご愛顧よろしくお願いします◎

写真は、いただいた2019年カレンダーたち。隠岐の素敵な風景を切り取っている森山さん、京急の関根くん、JR西日本和歌山支社の皆さま、ありがとうございました!大切に使います!

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2018年の振り返り、活動の環境や幅が広がったローカルジャーナリスト4年目

え、今日で2018年終わりなの?という感じで、全然年の瀬っぽくない今年なのですが、きちんと1年を振り返ってみたいと思います。

この年の初めに書いた今年の目指す漢字一字は「蓄」でした。どうだったかなーまあ確かにそんな一面もあるけど、どうだろう、力を蓄えるというより、、うーん、なんか「広」の方がよりイメージに近い気がする。関係人口という言葉も、私のローカルジャーナリストとしての活動も全国的に広がったし、新しく会社も設立しちゃってやることの幅も広がったし、そうだね、やっぱり「広」でした!笑 

それでは、今年もタナカテルミ的10大ニュース!

1、ローカルジャーナリストガイド発刊

一年に一冊は本を出したいという私の一番の願いは、今年はローカルジャーナリストガイドでかなえることができました。JCEJのメンバーや仲間に助けてもらったなあ。おかげでいいものができたと思います。来年はもっと届けていかねば。

 

2、株式会社「MYTURN」設立

なんと会社をつくってしまいました!同じ島根に暮らす同志・本宮理恵さんと共同代表です。社名は地方という課題と可能性にあふれた舞台で、若い世代が「私の出番だ!(It's my turn)」と思える社会をつくりたい、という思いから名付けました。

 

3、ローカルジャーナリスト商標登録

申請する前は「難しい」とか「とれない」とか言われていて、あまり期待せず申請したのですが、あっさりとれてしまって、びっくり。自分が考えた言葉というか生き方が商標登録されるって、よく考えたらすごいことのような気がする…! 感慨深い。

4、大阪大学人間科学研究科の博士後期課程に進んだ

なにを血迷ったか、修士論文であれほど苦しんだのに、博士後期課程に進んでしまったという…仕事しながらの博士論文は大変は大変ですが、でも、やっぱり学ぶのは楽しいし、いい博士論文が書けるように全力を注ぎたいと思います。

5、連載をたくさん持つことができた

連載5本(山陰中央新報中国新聞日本農業新聞、LRG、グリーンズ)と極食べる通信from島根でレギュラー6本。秋まではテレビもあったので7本。寄稿も月1、2本はありましたが、やっぱり連載はずっと書けるので本当にありがたいです。

 6、全国に呼んでもらって仲間が激増した

今年は「関係人口」という言葉の広がりとともに全国各地にお邪魔しました。その土地土地で素敵な人たちに出会って、この人といつか何か一緒にしたい!と突き動かされることが多く、この感情が私の人生のモチベーションの一つでもあります。

 

7、「ノーモア三江線」運動の広がり

JR三江線廃線がつらすぎて「もう二度とこんな思いはしたくない。ほかの地域にもしてほしくない!」とこちらも突き動かされて始めた一人キャンペーン。魂を込めた「木次線沿線の魅力大発表会」から宮崎、和歌山に広がり、仲間も増えて感無量です。

 8、『関係人口をつくる』重版出来

昨年10月に出版した『関係人口をつくる』が無事に重版されました。やっぱり重版は常に目指しているので本当にうれしかった。応援し、手に取ってくれた皆さまのおかげです。この次につなげていきたいですね。

 

9、インターンがやってきた

島根大学や休学して島根に来ている大学生が、ローカルジャーナリストのインターンをしたいと門をたたいてくれて、今年からインターン制度が始まりました。考えたこともなかった発想だったので、斬新でしたし、何より大学生と語り合うのは面白い。

 

10、「旅と移住の間を考える研究会」の会報ができた

大好きな仲間たちと楽しみながら細々と続けていた研究会、会報をつくりたいとずっと思ってきましたが、なんとかつくることができました!やっぱり紙が好きというか、残ること、記録することが好きなんだろうなあなんて思います。 

 

………………………

以上でした。こうやって独り言に近いながらもブログに書くことで、整理されるし、記録として残っていく部分もあるので、なるべく書いていきたいなあ。文字にするのはエネルギーがいるからしんどいけど、大事。そして余裕がなくなると途端に書けなくなるんだよね。書いていない間にも記録しておきたいことがたくさんあるのですが…残念。来年はもっとちゃんと記録したいな。と毎年書いていて、進歩していない。まあ来年のことはまた明日以降、新年の決意で書きたいと思います。今年も1年、ご愛顧ありがとうございましたー!読んでくださっている皆さまが心の支えです。多謝。