自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

一ヶ月のJCEJリレートーク、無事に終えました!

一ヶ月のリレートーク、無事に終えることができました!ゲスト、視聴者の皆さまには感謝しかありません。本当に本当にありがとうございました!!

結局ほぼ毎日聞いて、それぞれのインタビュー術やトーク内容、面白過ぎて、刺激を受けて夜眠れなくなる日々でした。多様な方々と学び合い、育ち合う生態系が(結果として)できていたのだなーと、だからこそ次の10年、誰とどんなものを創造していくのか、私たちも真剣に考えないとなと思わされました。さあこれからだ!ということで、引き続き、いえ、もっとこれからよろしくお願いしますー!

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耳塚さんが書いてくれた私の回のレポートです◎

「島根の魅力を発信しているわけじゃないんです」。

JCEJリレートーク3週目の最終日(6/26)。ローカルジャーナリストとして地元島根県に暮らしながら発信を続ける田中輝美さんは、あるイベントで冒頭の発言をした際、会場が静まりかえったというエピソードを話してくれました。

地域の魅力を伝えたい、知ってほしいという想いは否定しないものの、それが相手の役に立つのか、なぜ発信するのかを考えなければ「独りよがり」の発信になってしまう。島根県は「過疎の発祥地」とも言われ、日本が直面する人口減少問題の「トップランナー」でもあります。島根の先進的な取り組みを伝えることで、他地域の問題解決にもつながり、日本全体の底上げにつながるーー。単に魅力を発信するためにローカルジャーナリストになったのではなく、そんな信念を持って活動しているそうです。

また、ある地元の若者が「外に出たことがなくてすみません」と言うのを聞き、そう言わせてしまう地元って何なのか、とショックを受けたという田中さん。教育を通じて、地元に残ることに引け目を感じず誇りが持てるようになればと、今年から島根県内の大学教員にも就任しました。ただ、田中さんは「地方の方が都会より良いと言いたいわけではない」とも強調します。都市には地方の情報が届きづらく、地方に暮らすことが選択肢にならない。一方、地方には「都会を目指すのが当たり前」という風潮が強い。この構造を変え、あくまでも「選択肢を増やしたい」のだという言葉に、地方出身の私自身もとても共感しました。

1ヶ月にわたったリレートークもいよいよ最終回となります。28日(月)20時〜はJCEJ代表で法政大学教授の藤代裕之さんが登場します。これまでの豪華ゲストによる藤代さんへの質問や異論反論も受け付け、すべての質問が終わるまで続ける「拡大版」でお届けします。ぜひお見逃しなく!(JCEJ運営委員:耳塚佳代)