自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

”届けたい”人に読んでほしい『アフターソーシャルメディア』という本

7月に入り、忙しさが、、パワーアップ!してます。そんな中で慌ただしく読んだ本ですが、大きな気づきがあったので、メモ的に書いてみます。

『アフターソーシャルメディア』。ネット空間の多すぎる情報に戸惑っていたり、届けたいものはあるけどどうやって届けたらいいのかわかんないと立ちすくんでいるような、若い世代や地域のプレーヤーの人たちに読んでもらえるといいな、と思った本でした。

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読んでみて、私自身がはっと気付かされたことは大きく2つです。

1つは、実はすごく最近焦っていたんですよね。例えば、若い世代を中心にすごくYouTubeが広がっていて、やっぱり私も生き残る(という言葉はあまり好きではありませんが)ためには、YouTubeに進出しないといけないのではないか…でもなんかちょっと違和感あるけど…でもやらないといけないのではないか…(以下繰り返し)みたいな(笑)

でもこの本には、たまたま流れてきたものに反応するけど、次の瞬間にはすぐに忘れてしまうという一瞬で接触し、一瞬で離脱する「断片的な経験」という言葉が出てきて、バズらせても期待したような体験の中で受け止められるかはわからない、って書いてあったのです。

確かにそうですよね。私はそういう情報のやりとり、もっと言えば、そういう関係を相手とつくりたいわけじゃないんだよね、とはたと気付きました。だから安易にバズるとかアクセス数といった量にいかずに、どんな人たちとどんな関係をつくっていくのか、そのための環境をどう設計するのか、もっと丁寧に考えたいなと思い直しました。

もう1つが、Life inというキーワード。生活者の生活時間、その時の気分や状況に寄り添い、その中で価値を提供するという意味らしく、伝えていくときの大きなヒントになるな、と思いました。コンテンツが面白いから伝わるのではなく、「主導権は生活者にある」んですよね、ほんと。

一般社団法人・日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)でも一緒に活動してきた藤代さんの新著でした。よかったらぜひお手にとってみてください!