自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

松江で新しい交通移動「グリーンスローモビリティ」の実証実験

名古屋大学の加藤博和先生から突然、そういえば松江に行くよと連絡をいただき、先週土曜日、講演などの合間を縫って会うことができました。加藤先生はリスペクトする地域公共交通の専門家!今年2月の木次線沿線魅力大発表会にも駆け付けてくださいました。有意義な意見交換ができて感謝。やっぱり、その道の専門家の方とつながって、定期的に会って、情報をアップデートするのはすごく大切だと考えています。

教えていただいた情報は、松江市で行われているという、国土交通省が推進するグリーンスローモビリティ(電動カート)を活用した「地域共助型モビリティ」の実証実験!面白そうではないですか。実証実験とのことで、本格稼働したらぜひ取材に行きたい。私が愛しているローカル鉄道との連携、役割分担もできそうです。先生のFacebookを転載。

松江市におけるグリーンスローモビリティの実証実験について、現地で試乗の後、中間報告会に出ました。この実験は「エコ×ユニバーサルな松江のまちづくりを考える会」という民間主体の組織が行っていて、事務局は「社会福祉法人みずうみ」さんです。福祉の面から公共交通に関心を持っていただくのは今後とても必要やことで、グリーンスローモビリティはそのツールとしてとても合っていると思います。中間報告会では私からは今後の注意点を述べました。特に、地域住民との関係(運営団体だけ盛り上がりすぎると上滑りする)、市の交通政策との関係(網計画では明示的に扱われていない課題に取り組んでいる)について指摘しました。厳しい言い方だったかもしれませんが、単にローカルに盛り上がるだけに終わるのでなく、「Re×hope」という愛称をそのアプローチとともに全国に広めていただきたいと願うものとして申し上げました。
さて、終了後、東京からお越しの皆様はすぐに空港に向かいました。そして会場の玄関に、田中輝美さんにお越しいただきました。1時間弱しかない中、本当にありがとうございます。田中さんは今回の実証実験についてご存じなかったのですが、木次線のようなローカル鉄道線の駅フィーダーとして使える可能性があると私は考えており、この機会にインプットさせていただいた次第です。それだけでなく、JRのローカル線の将来がいっそう厳しくなっていることに対して一緒にできることが今後もありそうですし、ご活躍を期待しております。

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加藤先生についてはこちら!

terumism.hatenablog.com

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