自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

名古屋と城端でローカル鉄道の講演

鉄道の新しいつながりが広がってうれしい◎ 理論家&実践家でリスペクトしている加藤博和先生のお招きでトーク@名古屋。先生の巧みな質問で鉄道への愛と情熱を思う存分語せてもらい、終了後にはたくさんユニークな方が名刺交換に来てくださって、世界が一気に広がった感じ。いつもの懐かしい方々も。感謝しかありません!!!

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JR城端線(富山)では藻谷浩介さんと登壇。藻谷さんはさすが聴衆を笑わせるのがうまいのと、鉄道が消えて車社会だけになる危険性を語って危機感をあおる内容で、私のスタイルとは真逆。こういう訴え方もあると学びました。どうだったかドキドキしてましたが、終了後にコワモテの実行委員長さんが「あんたサイコーだね!」と手を握られたのでほっとしました(笑)何より地域と鉄道を想う 稲垣貴彦さんとの素敵なご縁をいただき、ここから面白くなりそうでワクワク。城端線も絶賛応援!!

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富山と名古屋の間は、特急ひだ。運転士さんの指さす先に伸びる真っ直ぐな線路が美しすぎて、目眩がしました。

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ああ、やっぱり鉄道最高!4時間のロングラン、こんなにのんびり乗れる特急はあまりないのです。思索にふけっていたら4時間なんてあっという間。

 

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ローカル鉄道のためならどこでも行きますので、いつでもお声掛けください!そして、フライング気味ですが、2月11日(日)は加藤先生を島根のJR木次(きすき)線にお招きして、ローカル鉄道の再生を考えるシンポジウムを開催します。ぜひぜひぜひぜひお越しくださいーー損はさせません。熱烈歓迎。

 

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加藤先生がFacebookに書いてくださっていてうれしいので転載!

一昨日12/11、本学にローカル・ジャーナリスト 田中 輝美さんをお招きして開催したトークライブ「「鉄道が地域の未来を明るくするために」(http://orient.genv.nagoya-u.ac.jp/tanaka.html)は、平日の遅い時間にもかかわらず90名ほどのご参加をいただきました。名古屋周辺だけでなく全国から集まっていただき、感激いたしました。終了後の交流会も50名も残っていただき、私が望んでいる、思いを同じくする人たちの新しいつながりができました。
また、全く知らなかったのですが、冒頭の挨拶をお願いした当環境学研究科の岡本研究科長(地理学)は出雲市のご出身、また研究科発足以来いろいろとお世話になっている甲斐教授(気象学)は田中さんと同じ浜田市のご出身ということでご参加いただき、そんなつながりがあるのかと驚くとともに、こういうことをきっかけに新しいことができていくのではないかと思った次第です。
今回も、田中さんのホンネをどうしたら引き出せるかに注力させていただき、オフレコ気味の話も引き出すことができました。また、鉄道への「愛」を今回すごく感じました。三江線の廃止が決まった時はいっぱい泣いたそうです。ジャーナリストの枠からはみ出すかもしれないが、もうこんな思いはしたくないしさせたくない、「ノーモア三江線」が私の使命だと思ったそうです。
そして、「愛と情熱」そして「人、そして人の間のつながり」が、鉄道を守り活かすことにとっても、地域を魅力的にしていく上でも基本であることを何度も訴えておられました。これを聞いていて「恋は求めるもの、愛は与えるもの」というベタな文句を思い出していました。
田中さんは各地を回っておられますが、しばしば、地域の方が「国が何とかすべき」という意見をされることに疑問を感じておられるとおっしゃいました。それは、私が今年何度も北海道に行って感じたことと全く同じです。それこそ「恋」の段階なのだと思います。残念ながらそれでは相手をゲットすることはできないのです。「恋」から「愛」の段階に進めなければ残せない、私はそう感じました。
また、田中さんは「日本の地方部に行くとどこでも、食べ物がうまい、水がうまい、酒がうまい、空気がおいしいと言われるけど、どこでもそうなのだから、それだけでは地域に人は来ないし引き留められない。そこにいる人がどうなのかで決まる」ともおっしゃいました。これもおっしゃるとおりで、そこにいる人たちが動かなければ変えていけないというのはいつも強く実感していることです。これは「地域力」という言葉に置換えられるかもしれません。
鉄道を残し、活かすために頑張っている例として、田中さんは全線開通80周年記念事業実行委員会のアドバイザーを務め、私も先日乗りに行った木次(きすき)線を挙げました。その「愛と情熱」あふれる幅広い取組みは、地域おこしにもつながっているようです。そして、その木次線沿線に、私は2/11(日)にまいります。大きな会場でシンポジウムを開催されるとのことで、お招きいただきました。私は集客力がないのに何と!とプレッシャーを受けましたが、何のゆかりもないところに呼んでいただき、鉄道を地域を守る取組をバックアップする力になれるのなら本望です。皆さんもよろしければ2/11に雲南市までお越しください。詳細はこちらでも告知させていただきます(私も詳細は知りません・・・)