自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

本当に冒険に出てしまった、2014年の振り返り

実は、今年のお正月には「そうだ、冒険に出よう」というタイトルで、今年の決意を表したのですが、なんだか、本当に、冒険に出てしまった2014年となりました。こう書いたときは、まさか、退職することになるとは、思ってもみませんでした。そもそも、15年前に新聞記者になって以来、日々面白くて、やめようと思ったことなどほとんどなかったのですが、神のお導きというか、大きな流れ、渦に巻き込まれるように、独立することとなってしまいました。我ながら、ほんとびっくりの展開。人生、不思議なものですね。

冒険に出よう、に書いてあったことを詳しく見てみますと…

2013年に続いて。発信し、伝え、表現するジャーナリストという原点を大切に、もっともっと究めていきたいと思います。もう一歩勇気を持って、これまでとは違う表現や手法にチャレンジしたいし、伝えることをあきらめない、ということにこだわりたいです。

勇気を持って、というのが結構大切で、なんだかんだいって怖がりなところもあるので、、、でも、新年早々「5年後、メディアは稼げるか」という本を読み、細かい点ではいろいろ思うところはありますが、メディア、ジャーナリストをめぐる構造変化に、あらためて危機感あおられました。変わらなければ、生き残れない、というか(生き残るというのは好きな言葉ではありませんが)。そのためには、私にとって「冒険」に近い、そう、「冒険」するくらいの、勢いと決意が必要だと、思ったのです!

ふむふむ。まあ、実際、この通りかな、と思うところもありますね。退職にあたっての気持ちは、こちらをご覧いただければと思いますが、そのほか、1年振り返って、あまりにも退職のインパクトが大きくて、それ以外のことがかすんでしまってますが、、何とか思い出してみると。元日からしばらくは、前年に松江市教育委員会であった漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題を検証し、背景にある自主規制とか萎縮する社会について考える連載「自由の風景」のスタッフとして、ずーっとそればっかりやってました。この連載も思い入れあったなあ。ゴールデンウイークは、昨年に引き続き、ジャーナリストキャンプ2014高知を、運営委員を務めているJCEJで主催しました。ハフィントンポストに掲載し、話題になった記事や反響も結構いただきまして、一定の成果はあったかなと思いつつ、運営的には、もっとああすればよかったと、こうすればよかった、と改善すべき点が多かったと思っています。来年に生かさなければ。参加したり応援してくれたりした皆様、本当にありがとうございました!

夏には、島根が好きなアツい仲間でつくる「シマブロ!」で、100人規模の交流イベントを初めて、開催しました。パネルディスカッションを企画して、島根で輝いている人たちに登壇してもらいました。登壇者の方々は、さすが、いいお話をしてくれたのですが、コーディネーターをした私自身の反省が多く、、しばらく立ち直れないほど、悔しく、落ち込みましたですね。その反省を生かして、メンバーで、どうしたらいいか、一生懸命考えました。その結果、同じように冬に開催した100人規模の交流イベントは、参加者の満足度が高かったので、ほっとしました。怖かったけど、開催してよかったなーと^^ こうやってみると、悔しさとか反省も多い一年だったのだな…


(シマブロ!のみんなと)

独立後は、大型原稿抱えつつ、しまコトアカデミーしまねUIターンフェアに呼んでいただいたり、あとは、石垣&八重山諸島東北取材旅、いろいろお仕事いただきましたです。もちろん、自分の足で立つということは大変ですが、でも、ほんと、予想していた以上に、お声がけもらうことが多くて、勇気を出してチャレンジしてよかったなあと、素直に、思っています。会社の看板だけではなく、田中輝美という私個人を見て、つながってくださっていたのだなと、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に周囲の環境や、よき仲間に、恵まれています。まあまだ何も生み出していないですが… 12月下旬までは、大型原稿を抱えていたので、ほとんど身動きとれませんでしたが(こちらの大型原稿が何なのかは、そのうち公表できるはず)ようやく落ち着いたので、もっともっと動いて、発信もしていきたいと思っています。

これまでだったら、つながらなかったようなご縁もいただき、世界が広がりました。気付けば、本日12月31日現在、Facebookの友人は1012人、Twitterのフォロー565人、フォロワー1059人。爆発的なご縁の広がり。人生の中でも、最大級の大きな転機となった2014年でした。途中、苦しいときもありましたが、たくさん助けてもらいました。本当に本当に、ありがとうございました!!!来年はどんな年になるでしょう。2015年の決意は、またあらためて。