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ジャーナリストキャンプ福島2013の関連記事まとめ

何度かこちらでも紹介している「ジャーナリストキャンプ福島2013」ですが、すべての関連記事が掲載されました。あらためて、関係者の皆さま、そして、読んでくださった皆さま、ありがとうございました!ジャーナリストキャンプは、来年も、日本のどこかで、開催したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします◎

記録の意味も込めて、一連の関連記事を、まとめておきたいと思います。

●告知
「取り戻せ、ジャーナリスト魂」ジャーナリストキャンプ福島2013の参加者を募集します

●キャンプ本番関係(5/3〜5)
「復興につながるのか答えられる記事を」ジャーナリストキャンプ福島2013始まりました
「今までの価値観が揺らされた」ジャーナリストキャンプ福島2013終了しました
「被災地」という言葉への固定観念を覆せ 「ジャーナリストキャンプ福島2013」学生密着ルポ(1)
「スーパーマンはいらない」チームで挑むデータジャーナリズム 「ジャーナリストキャンプ福島2013」学生密着ルポ(2)

●ダイヤモンドオンラインの連載「震災後の福島に生きる」

「かわいそうだから、じゃない!」〜オールスターゲームがいわき市であるワケ〜
仮設住宅が「見える化」する暇すぎる独居オヤジの悲哀
原発事故と知的障害者 終わりなき流転の物語
マイナー被災地「いわき」の小ツアー 「線量計」と「語り部」でリアルを伝える
「どこにも行けない、ここにも居られない」“フィリピンパブと仮設住宅”で揺れる女性たち 
津波で喪失した浜の復活なるか?祭りがつなぎとめるそれぞれの悲願
データジャーナリズムで検証する フクシマの風評被害の虚実
「復興」という言葉はもういらない?いわき・復興飲食店街で生まれた違和感
震災から2年、生まれた「除染格差」 巨大行政区域・いわき市に切り捨てられた人々
原発から30キロ 眠れる港の魚を食べ、考える
「ぼんやりとした地方コンプレックスを打ち破る」


●パネルディスカッション「『フクシマ』という虚像を壊す 〜被災地のいまを伝える新たな取材手法〜」(6/1)関連
現場に飛び込み、仮説を崩せ 伝えるべき「第三の現実」 〜パネルディスカッション報告(1)〜
データはチームの「共通言語」データジャーナリズムの魅力に迫る〜パネルディスカッション報告(2)
シノドス(1)固定化される言葉に挑む取材とは 開沼博×寺島英弥×水島宏明
シノドス(2)データジャーナリズムで常識を覆す 赤倉優蔵×亀松太郎×藤代裕之

●ワークショップ「伝わる記事の書き方をみんなで考える」(7/6)関連
どうすればもっと読んでもらえる?筆者と読者が一緒に考える「伝わる記事の書き方」
・参加者レポート1(伊藤さん)「普通」の中にイシューを見いだす ソーシャル時代の「伝える」方法
・参加者レポート2(山下さん)取材への「科学的」アプローチを学ぶ

●キャンプ参加者レポート(菅原さん「ささやかな抵抗」としてのルポ

●キャンプの総括となる対談 対談・開沼博vs.藤代裕之 記事の「炎上」は福島を語るのに重要だった

いやーあらためて、たくさんの記事が生まれました。運営として至らない点も多く、ご迷惑をおかけして反省は数えきれないほどありますが、何とか無事に開催し、終えることができたのも、参加者をはじめ、執筆者、掲載媒体の関係者、JCEJの仲間、たくさんの方々のお力添えのおかげです。本当に本当に、ありがとうございました!!

技を盗みたかった

ジャーナリストキャンプ福島は、JCEJが主催して、5月、福島県いわき市で開催しました。参加したのは、5人のデスクと15人の新聞やウエブ、フリーの記者やデザイナー。参加者は「震災後の福島に生きる」をテーマに、2泊3日で、いわき市内を取材、夜はディスカッションをしながら、キャンプ後、記事を仕上げ、成果をダイヤモンドオンラインで発表しました。

私自身は過去2回のジャーナリストキャンプは参加者でした。今回、初めて、運営を担当することになりました。振り返れば、昨年11月、「フクシマ論」で知られる社会学者・開沼博さんとのご縁がすべての始まりでした。フクシマ論を読んで感動しまくって、アポイントを申し込んだわけですが(笑)JCEJのジャーナリストキャンプの取り組みを話すと、開沼さんはおっしゃったのです。「ぜひ、いわきでやってもらえませんか」。願ってもない、ご提案でした。

もちろん社内の先輩方から日々学ばせてもらっていますが、折角の機会なので、他の先輩方がどうやって着想し、記事を書きあげていくのか、その技を知りたい盗みたい!と思い、指導役のデスクを設けることにして、お願いしました。「プロメテウスの罠」をはじめ二度も新聞協会賞を受賞している依光さん(朝日新聞)、地方紙の記者として地域の人々に寄り添い書き続けている寺島さん(河北新報)、前ニコニコニュース編集長で何事も妥協しない姿勢が素敵な亀松さん、そして開沼さん。もう一人はJCEJが取り組んでいるデータジャーナリズムの実践にチャレンジしようということで、JCEJメンバーの赤倉さん。心から尊敬し、大好きな方ばかりです。

本業がお忙しい方々ばかりなのに、たくさん時間を拘束しながら謝礼もお渡しできず、それなのに、本当に真剣に向き合ってくださって、感謝してもしきれません。15人の参加者の皆さんも忙しい方ばかりですが、結果的に1人のキャンセルもなく、最後まで原稿を書いてくださいました。志とやる気のあふれる仲間と、キャンプを通じて出会えたことも、個人的に大きな財産となりました。

開催を提案してくださった開沼さんの思いは、関心の低下とともに「フクシマ」をはじめとした被災地のイメージが固定化、単純化されつつあるいま、そのいわゆる「レッテル」を揺さぶる、見つめ直すことでした。実際に出てきた記事は、ジャーナリストキャンプだからこそ、という切り口の内容ばかりです。他のブログ記事も合わせて、ぜひご覧ください。

そうそう、来年は、ゴールデンウイークの前半・4月26〜28日に予定しています。場所は、高知?テーマは「不謹慎」??まだこれから検討していきますが、引き続き、注目していただけると喜びます◎◎