自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

奥出雲交流会2012春

4月から島根(松江)に戻りました。バタバタしてブログ書いていませんでしたが、今月からぼちぼち復活したいと思います!

5月12日に、交流会に参加するため、島根県奥出雲町に出かけてきました。総務省官僚の井上貴至さんが来訪されることがきっかけで、奥出雲町職員の宍戸俊悟くんが呼び掛け、20人以上が集まっていました。

和菓子屋さんの経営者、校長先生、「やらこい奥出雲」という若者グループのメンバー、図書館がほしいねと活動している「ポケット」のメンバー、地域おこし協力隊員など、奥出雲町を中心に地域を盛り上げたいという思いにあふれる方々ばかりでした。

点から線、面へ

面白いと感じたのは、奥出雲では活動する人々が「面」になってつながっていることです。他地域では、思いを持っていても個々の活動が「点」にとどまって「線」や「面」にならないケースもあります。

なぜ「面」になったのかと参加者に聞いてみたところ、なんと、2年前、宍戸くんが内閣府に出向するときの壮行会がきっかけになったのだとか(※宍戸くんは出向を終えてこの春から復帰しています)。

例えば、やらこい奥出雲、ポケットは、それまではお互いの存在を知っている程度だったそうですが、壮行会で顔を合わせ、つながったことで、今では、ポケットのイベントをやらこいさんがお手伝いしたり、その逆もあるそうです!ポケットのメンバーである岩沢彩子さんは「宍戸くんのようにいろんなところに顔を出しているキーマンの存在が大きかった」と話しておられました。


美味しいという言葉でしか、この恵みを伝えられないのが悔しい

会場は、稲田神社境内にある「姫のそば ゆかり庵」。神社の社務所を使っている!という全国でもかなり珍しいお店です。

蕎麦処・松江に住んでいるので、蕎麦には結構ウルサイ私ですが、この割子蕎麦の美味しさには、びっくり、感動。うまく表現できませんが、蕎麦自体の持つ旨み、甘みがガツンと伝わってきました。つゆは、ほんの少ししか使いませんでした。

店主の岡田篤志さんによると、近くの畑で栽培した在来種の横田小そばを使い、挽き立てを手打ちしているそうです。しかも「つなぎ」を使わない十割(とわり)蕎麦。こだわってます…!

その岡田さんの「美味しいという言葉でしか、この恵みを伝えられないのが悔しい」という言葉が印象的でした。

ところで、今回の主賓である井上さんは、東京からわざわざ時間とお金をかけて、島根の山の中にある奥出雲町まで来られました。なぜ?と聞いてみたところ「宍戸くんがいつも奥出雲がいい、最高だと言っているので」とのことでした。情熱は伝播するのでしょうか。町内を「面」へとつなげたことといい、やるじゃん、宍戸!

井上さん(左)と宍戸くん。いい感じですね。

ちなみにこちらが「やらこい奥出雲」Tシャツ。「やらこい」とは「やろうや」という意味の出雲弁です。最後に、大好きな岩沢さんと記念撮影。個人的にも、懐かしい再会や新しい出会いがあり、楽しい夜でした。多謝。