自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

私にできること〜シンポジウム

今日は、若手起業家でつくるYES!ナイト実行委員会主催のシンポジウム『巨大地震〜僕らにできること』@グロービス経営大学院に参加してきました。

自分は自分の日常をしっかり生きるしかない、と頭では思いながら、災害のニュースやツイートを見続けるうちに、ちょっとずつショックやダメージがたまっていっていました。私には何ができるのか…。できることを一緒に考えたいと思い、参加しました。

登壇者の田坂広志多摩大教授が、必要なものとして挙げたのが「共感」。「憐憫でも同情でもない。目の前の人の姿が自分の人生のように思えるということ。同じ人生になった可能性大いにある。映像やあの方々の姿を胸に刻むべき」という言葉を耳にし、これまで「とにかく何か役に立たないと」「何もできていない」と焦っていましたが、変な言い方ですが、まずはそうだよね、それでいいんだよね、と気持ちが楽になりました。

もう一つ、主催者が途中で口にした「東北は命の問題に直面している。電車が止まったぐらいで文句を言うな。不便さのおかげで節電できて、水道が使え、病院で治療ができる。元気でいられることに感謝しよう」との言葉も、胸の奥につかえていたものを表現してもらった爽快感がありました。

主催者によると、今日このイベントをすることに批判もあったそうです。それでも「何でもかんでも自粛すると元気なくなる。強い意志を持って、開催することにした」とのこと。その勇気に感謝です!

シンポジウムには多彩なパネリストがそろいました。終わってみれば、現地で直接支援するNGOの人や、寄付をする人、たくさんの人に寄付を呼び掛ける人、新たなサイトをつくって現地が必要な情報を発信する人、節電する人、共感する人、希望を持つ人…。いまこのとき、自分ができることを着実に、地道にやっている人たちの話を聞き、私もできることからやればいいんだ!と前向きなエネルギーをもらいました。

スタッフの皆さま、ありがとうございました!