自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

「消費されない場所になる」図書館専門誌LRGでの連載で男木島図書館を紹介しました

今日ご紹介するのは図書館専門誌LRGでの島の図書館の連載。博論でしばらくお休みをいただいてましたが、今月号から復活しました。瀬戸内海に浮かぶ男木島(高松市)の男木島図書館。すごーくステキな私設図書館なのです。

ogijima-library.or.jp

ここを手作りされた額賀順子さんにお話聞いたのですが、消費されない場所になる、というようなことを言っておられて、ほんとそうですよね!!と、こう思っていてもはっっきり言いにくいですが、サイトでも書いておられて、その潔さに感動しました。そうそう、私のオンライン会議でのバーチャル背景はこちらを使わせてもらってます!

今後もいろんな島の図書館のつくり方、紹介していきたいと思いますので、ぜひぜひお手に取ってみてください◎

www.fujisan.co.jp

立て続けに連載記事のお知らせをしている今日この頃。そうなのです、7月上旬はそれはもうお仕事が集中していて、オンライン研修やオンライン会議やオンライン打ち合わせの連続で、久々に疲労困憊……って感じでした。コロナの影響で4〜6月に予定していたものがどばーっとやってきた、しかも7月中とかの幅ではなくとにかく7月上旬に集中していて、みんな考えること同じなんでしょうね…いやー大変だったなあ。よくがんばった、私。

ということで、中旬に入ってからは少し落ち着きまして、また抱えている連載の取材や執筆にかかっています。取材を通じて、新しい人に出会えたり、知っている人ともよりつながりが深くなったりで、すごくありがたくて、楽しいです。

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中国新聞で連載「過疎は終わった!〜中国山地に吹く風」が始まりました

昨日は雑誌『家の光』で短期集中連載が始まったことをお知らせしましたが、6月から中国新聞の別刷りSELECTでも連載が始まりました!

タイトルはなんと「過疎は終わった!〜中国山地に吹く風」。過疎は終わったとか書いちゃって大丈夫なのか…(笑)採用してくださってありがとうございます!

 連載を趣旨を説明するリードは次のように書いています。

若い世代が地方に向けるまなざしが、大きく変わりつつある。「何もない」と言われがちだった地方を面白がり、移住したり、通ってきたり。彼・彼女たちの目には、何が魅力と映っているのか。過疎の発祥地とされる中国山地の現場から見えるキーワードとともに、時代の変化を読み解く。

初回のキーワードは「田園回帰」。先日お邪魔したと報告した岡山県の上山集落で、水垣大地さんと梅谷真慈さんという若き移住者2人にお話を聞きました。「過疎地だからこそ人が育つ」と言っていて、ここはすごく共感しました…!

terumism.hatenablog.com

毎月第三金曜日に掲載です。これからこの連載のための取材で中国山地を歩き、新しい風を伝えていきたいと思いますので、お楽しみにー!

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雑誌『家の光』で短期集中連載が始まりました

『家の光』は、農業・農村文化の向上を目指すJA(農協)グループの出版・文化団体が発行している雑誌です。創刊95年、すごい!私の母方のおばあちゃんは、浜田市金城町で農協婦人部の活動をがんばっていて、よく一緒に読んでいたので、お仕事のお話いただいたときはなんだか感慨深かったのです。

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今回、3回にわたって「仲間づくり」をテーマにした短期集中連載を担当させていただくことになりました。初回の8月号は「小さな拠点」。政策的にも注目されている取り組みで、しかも、取材先は『みんなでつくる中国山地』でもお世話になっている山口市NPO法人「ほほえみの郷トイトイ」ということで、取材に伺えてとっってもうれしくありがたかったです!

よかったら8月号、ぜひぜひお手に取ってみてください。連載もあと2回、続きます。

jifuku-toitoi.com

コロナ時代の「しまコトアカデミー」受講生募集(14日締め切り)

著書『関係人口をつくる』で紹介した「しまコトアカデミー」。コロナ時代に対応して、今年はオンライン化した形で、パワーアップして登場です。もちろん私も講師の一人として参加。しかも今までより、参加回数が増えました。これもオンラインだからこそですね。全国どこからでも参加できます。

締め切りは明日14日(火)22時、まだ間に合います。お待ちしています!講座の紹介文を転載しておきますね。

関係人口講座として、9年目を迎える「しまコトアカデミー」。これまで多くの修了生が、島根の魅力的なローカルプレイヤー、受講仲間との出会いを通じて、「自分らしい島根との関わり方」を見つけてきました。
今年は全講座を通してオンライン化し、「しまコトDIGITAL」として開講します!
講師には『ソトコト』編集長・指出一正さん、ローカルジャーナリスト・田中輝美さん、メンターには『シマネプロモーション』三浦大紀さん、『宮内舎』小倉健太郎さん、『てごねっと石見』竹内 希さん、コミュニティ・デザイナーの村岡詩織さんをお迎えします。

オンラインで島根の未来を創る「ひと」と「コト」を近くに感じられるスペシャルプログラムもご用意しています!

受講お申し込みはいよいよ7月14日(火)。

ご関心をお持ちのみなさまのお問合せ、お申し込み、よろしくお願いします!

■募集要項・詳しい講座内容・受講応募フォームは下記からどうぞ
http://www.shimakoto.com/?page_id=1382
■説明会アーカイブ動画などは「しまコトチャンネル」で
https://www.youtube.com/channel/UCy8of5qm27CpUovnTBtc0hg?view_as=subscriber

第1回 ソトコト編集長・指出一正さん ほか
第2回 ローカルジャーナリスト・田中輝美さん ほか

 

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「ローカル発 新しいメディア、どうつくる?」オンラインイベント、7月22日です!

【ローカルメディアや地域発信に関心がある方へ】ローカルメディアってどうつくって、そして続けていけばいいのか…そんなイベントを7月22日(水)夜、本屋B&Bのオンラインで開催します。

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一緒にトークするのは「絶メシリスト」に続き、九州のいいヒト、いいコト、いいシゴトをテーマにローカル発Webメディア”Qualities”を立ち上げたばかりの日野さん。持続可能なローカルメディアにこだわっておられます。

そしてもう一人が『みんなでつくる中国山地』を一緒につくっている島根県益田市出身の写真家・七咲友梨さん。昨年末に発刊した狼煙号でも、表紙をはじめとした写真を撮影してくれて、とても好評でした!

私もずっと悩んでいる冒頭の問い、ぜひ一緒に議論し、考える機会になるとうれしいです。お気軽に↓こちらからお申し込みください。オンラインなので全国どこからでもご参加できますー!新しいつながりも生まれるといいな。

bookandbeer.com

 B&Bは、過去にもイベントをしたことがあり、新型コロナウイルスにも対応してオンラインのイベントができるように試行錯誤しておられる姿を拝見していたので、とてもうれしい。個人的にもとても楽しみです。

terumism.hatenablog.com

 

 

みんなでつくる中国山地オンラインシンポジウム、大盛況でした!

みんなでつくる中国山地オンラインシンポジウム、なんとか無事に終えることができました。ここから派生し、8月16日(日)みんなでつくる第1回の「市」を岡山県久米南町で開催することも決まるというミラクルな展開に、ワクワクしっぱなしでした…! 

terumism.hatenablog.com

 中国山地を中心に全国190人が参加してくださいました。私は今回、チャット欄でのコメント担当。これだけ人数が多いとコメントもしづらいし、オンラインの持ち味である双方向のやりとりも難しいかなあとドキドキしていましたが、想像以上に、積極的に共感や質問のコメントをいただきました。

しかも最後にはコメント欄で参加者同士による意見交換も始まり、なんだかすごくうれしかったです。至らないところもあったと思い反省もありますが、とにかくご参加、ご協力くださった皆さま、一緒に運営してくれた皆さま、本当に本当にありがとうございましたー!

この中国山地の取り組みは、どんどんいい仲間に出会えて、加速的に広がっていく感じがして、手応えが半端ないというか、楽しくて仕方がないです。まだまだこれから、もっともっとよろしくお願いしますー!

写真は、2部のグループディスカッションに参加してくださった皆さまと山地ポーズ!また会いましょう〜

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”届けたい”人に読んでほしい『アフターソーシャルメディア』という本

7月に入り、忙しさが、、パワーアップ!してます。そんな中で慌ただしく読んだ本ですが、大きな気づきがあったので、メモ的に書いてみます。

『アフターソーシャルメディア』。ネット空間の多すぎる情報に戸惑っていたり、届けたいものはあるけどどうやって届けたらいいのかわかんないと立ちすくんでいるような、若い世代や地域のプレーヤーの人たちに読んでもらえるといいな、と思った本でした。

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読んでみて、私自身がはっと気付かされたことは大きく2つです。

1つは、実はすごく最近焦っていたんですよね。例えば、若い世代を中心にすごくYouTubeが広がっていて、やっぱり私も生き残る(という言葉はあまり好きではありませんが)ためには、YouTubeに進出しないといけないのではないか…でもなんかちょっと違和感あるけど…でもやらないといけないのではないか…(以下繰り返し)みたいな(笑)

でもこの本には、たまたま流れてきたものに反応するけど、次の瞬間にはすぐに忘れてしまうという一瞬で接触し、一瞬で離脱する「断片的な経験」という言葉が出てきて、バズらせても期待したような体験の中で受け止められるかはわからない、って書いてあったのです。

確かにそうですよね。私はそういう情報のやりとり、もっと言えば、そういう関係を相手とつくりたいわけじゃないんだよね、とはたと気付きました。だから安易にバズるとかアクセス数といった量にいかずに、どんな人たちとどんな関係をつくっていくのか、そのための環境をどう設計するのか、もっと丁寧に考えたいなと思い直しました。

もう1つが、Life inというキーワード。生活者の生活時間、その時の気分や状況に寄り添い、その中で価値を提供するという意味らしく、伝えていくときの大きなヒントになるな、と思いました。コンテンツが面白いから伝わるのではなく、「主導権は生活者にある」んですよね、ほんと。

一般社団法人・日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)でも一緒に活動してきた藤代さんの新著でした。よかったらぜひお手にとってみてください!