自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

感謝。ローカルジャーナリスト5周年!

なんと、この10月1日で、ローカルジャーナリストとして独立して5周年となりました…!なんだかすごい…!独立当初は、5年後の姿なんてとても想像つかなかったなあ。それでも楽しく過ごせているのは、こうしてブログを読んでくださっていることも含め、応援してくださる皆さまのおかげです。本当に本当にありがとうございます!!

今年の10月1日は何していたかと言うと、、前日9月30日に京都天狼院というステキな書店でのイベントに登壇していまして、学生さんたちがたくさん来てくれて嬉しかったのです!「地域に関心がある」という心ある学生さんたちとつながれてほんと嬉しかったな〜

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そして終了後、何故かw島根で一緒に食べる通信をつくっている編集長の中尾祥子ちゃんもちょうど出張で来てくれていて、京都で飲みまして、10月1日になった時点でもまだ一緒に飲んでました…!笑

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中尾祥子ちゃんも私に負けず劣らず酒飲みなので、躊躇なく「おかわり!」というブレのない姿勢は本当に気持ちよく、博論の合間ながらとても楽しい時間を過ごしました。中尾祥子ちゃんについてはこちら。農水省をやめて島根にUターンしてきた「移住女子」です。

5周年を迎えられたこと、あらためてありがたいことです。また島根に戻って博士論文がんばります。皆さま、引き続きよろしくお願いいたします!!

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この世にあって欲しい物を作るよ〜2019年9月のまとめ

9月は、指導してくれている先生への博士論文の草稿提出〆切が月末にあり、法政大学のローカルジャーナリズム論以外は、ひたすら博士論文を書いていました。本当に大詰めというか佳境というか…毎日大変でした。でも一旦はなんとか提出できたので、少しほっとしています。今後、先生と面談してアドバイス受けて、またがんばります!

法政大学ローカルジャーナリズム論はブログでも書いたし、それ以外で記録しておくべきは、やっぱり9月27日のNHKラジオかな。盟友・矢田明子ちゃんが取り組んでいるコミュニティナースの活動をぜひ知ってほしくて企画したのですが、50分間という時間をフルに使って矢田明子ちゃんにしゃべってもらうことができて、少しは伝わったのではないかなと、うれしく思っているところです。私自身としてもとても楽しかった!

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やはりラジオというのは、落ち着いてしゃべれるし、ライブ感もあるし、時間もじっくりとれるし、私自身としても今後ちゃんと向き合っていきたいというか取り組んでいきたいメディアだなと思います、ほんとに。なにか考えたいな。

タイトルにも付けた「この世にあって欲しい物を作るよ」ですが、この番組の中で私がリクエストした椎名林檎さんの曲「人生は夢だらけ」の一節です。この曲のこの歌詞は、私が物書きとして無力感に押しつぶされていたときに、いや、それでもこの世にあってほしいと自分が願ったものをつくるのだと、これはある意味「自分がつくりたいもの」ではなくて「この世にあってほしいもの」であるという意味で、自分起点かつ社会との接点を考えている絶妙な表現ということで、とても救われたというか、気に入っている歌詞です。そう、自分がつくりたいという独りよがりではなく、自分がつくりたいからつくるんだけど、でもそこにはやっぱり目指す社会像はあるぞ、みたいな、そんな自分と社会の重なり合いが見事に表現されています。

community-nurse.com

矢田明子ちゃんのことはこちら。

 そのほかは、あんまりないけどたまにしていたtweetをまとめておきます。

 

ローカルジャーナリズムを考えた最高の3日間でした〜法政大学ローカルジャーナリズム論

先週は法政大学の集中講義「ローカルジャーナリズム論」に参加しました。北海道、東京、島根、高知、福岡、沖縄から実践者が集いともに学ぶ、掛け値なしに最高の3日間でした。

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この場が実現したこと自体が尊くありがたく、寄付講座として負担してくださった沖縄タイムス西日本新聞中国新聞高知新聞博報堂ケトル、北海道テレビ放送HTB)各社の皆様、本当にありがとうございました。そして素晴らしい講義をしてくれた実践者の皆様、企画・運営してくれた藤代先生、強力にサポートしてくれた宇野先生と藤代ゼミ生にも感謝の気持ちでいっぱいです。

あらためて、素晴らしい講義ばかりで、揺さぶられっぱなしでした。他人の人生に手を突っ込むという行為の怖さ、表現してもしきれないもどかしさ、でも、書いたことでほんの少しでも誰かが救われたりすることもあって。ジャーナリストとして感じてきた葛藤や喜びがぐっと凝縮されて、途中、涙が止まりませんでした。やっぱり私はジャーナリストでありたいと強く思わせてもらいました。

私自身はどこまで役割が果たせたか不安なところもありますが、講義全体を通してローカルという選択肢があることを知ったと最後に話しかけてくれてメールもくれた学生がいて、少しほっとしました。

実践者の方々はもちろんですが、全国にいる同志の存在に励まされるし、お互いがんばろう!!と固く握手して別れました。しかし、ハードすぎて島根に戻ってからもしばらくぐったり…

講義の詳しい様子が西日本新聞で紹介されているので、ぜひご覧ください!

www.nishinippon.co.jp

 

明日27日のNHKラジオ「まるっとしまね」矢田明子さんと出演します!

明日27日(金)17時5分〜NHK松江放送局のラジオ「まるっとしまね」に島根が誇る矢田明子ちゃんと出演します。ミニコーナーも削ってほぼ丸々1時間、矢田明子の魅力とコミュニティナースの魅力をお伝えします。こんな贅沢な機会なかなかない!ので、ぜひぜひぜひ!聞いてください!

中国地方での放送ですが、アプリ「らじるらじる」のエリアで広島を選択すれば、全国で聴けます。

NHKの担当・喜多さんのおかげで、かなり充実した内容となりそうで、とても楽しみで、ワクワクしています。メッセージも受け付けてますので、↓こちらからお待ちしています!

https://www.nhk.or.jp/matsue/program/maruttoshimane/

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「島根おこすジャーナル」vol.2 完成!明日大阪で配布開始です

島根県内の地域おこし協力隊を紹介する「島根おこすジャーナル」vol.2 完成しました。明日15日(日)の大阪・グランフロントで開かれる「しまねUターンIターンフェア」で配られる予定です。そのほか、東京と広島で開かれる「しまねUターンIターンフェア」でもですし、発行元のふるさと島根定住財団にも置いてあります。ぜひぜひ足を運んでみてください&手に取ってみてくださいー!

昨年の創刊号に続き、本宮理恵ちゃんと共同経営する株式会社MYTURNで制作しました。今回登場するのは、松江市の桐山さん、土江さん、飯南町の三宅さん、大江さん、川本町の田井さん、隠岐の島町の吉田麻菜実さん、そして、しまね協力隊ネットワークと松江市の協力隊の皆さんです。

こうして島根に生きる人たちの群像を記録できるのは私の喜びでもあります。たくさんの方々に協力していただき、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました!

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「ローカルジャーナリズム論」@法政大学でお話しします

博士論文の執筆が追い込みに入ってます…!でも今日、後半の大きなヤマ場を越えたのです。越えたような気がする…いや錯覚かな…どんどん自信がなくなってきた…また明日から気を引き締めてがんばります!

ということで、少し9月に予定されている活動を紹介します。

9月17日には、法政大学社会学部の集中講義「ローカルジャーナリズム論」でお話しさせていただきます。

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プレスリリースには一言も私のことは書いてないですが!ローカルジャーナリズムを実践するローカルジャーナリストとして一人目の登場の予定です。集中講義を企画した藤代さんには以前、ゲスト講義で「構造化できてなくて雑」と厳しいコメントをもらったことがあったので(涙)今回は少しは構造化したいなとちょっとずつ準備していますが、どうなることやら…応援していてくださいね!

ローカルメディアの課題を踏まえて各社の寄付で運営するという、問題意識も立て付けも面白い集中講義です。

何より登壇者が第一線で活躍する強者ぞろい。北海道から沖縄まで、新聞、テレビ、ウェブ、私のようなフリーランスも含めて9人。長年ジャーナリズムに関わってきた藤代さんだからこそ実現した顔ぶれだと思います。

博論執筆が佳境ではありますが、会いたい方、話を聞きたい方ばかりで、ローカルジャーナリストとしてこれ行かなくてどうする!ということで。貴重な機会をいただいたことに感謝しながら、地酒片手に濃厚な時間を過ごしてきます。とっっても楽しみ。講義するのは緊張するけど…

法政大学の学生向けの講義でして一般聴講はできないそうです、ごめんなさい。。取材はOKというか大歓迎ですので、メディア関係の方はぜひぜひお待ちしております〜

9月30日夜には京都の面白い書店・京都天狼院で登壇する予定です。こちらも詳細またUPしますね!

Keep Journal を誓う。2019年8月の記録

最近はちょこちょこブログを書くようになりましたね。繰り返しになりますが、やっぱり記録は大事だなと思ったためです。8月のまとめをしておきます。

8月4日、茨城町の地域おこし協力隊をしている 近藤弘志くんのお声掛けで、地域の魅力発見講座を担当してきました。近藤くんは島前高校卒業生で、著書『未来を変えた島の学校』でがっつり取材して以来のお付き合いですが、茨城の皆さまに愛されて成長している様子が伝わってきて、うれしくなりましたし、勝手に島根県民を代表して御礼申し上げておきました(笑)3月末に松江で会ってから準備を進めてきたのでした。40人くらい集まったし、ほんとよかったです。

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お盆から中旬にかけては、ひたすら博士論文を書いていました、が、その合間に、なぜか、かなり、昔取材した人たちと再会することが多かったなあ。この近藤くんをはじめ、ブログでも紹介した島前高校の火の集いもそうだし。 

そのほか『ローカル鉄道という希望』で取材した和泉大介くんと会いました。早いものでこの春から社会人になって、大人びた表情をしていましたが、社会人なりの新たな悩みというか壁もあって、相談に乗った感じでした。ちゃんとお土産とか手紙くれてうれしかったし、少しは霧が晴れた顔してたからお役に立てたならよいですが!続いて『関係人口をつくる』に登場している安部晃司くんともお茶しました。安部くんは、この春に東大の大学院に進学して、とても興味深い研究をしているのですが、また安部くんなりに将来どうするか悩みは深く、、学術の世界は確かに厳しいから、簡単なアドバイスはできなかったけど、でも、こういう思いをもってがんばっている若い世代を応援できるように(物心両面で!)私も力を付けていかないといけない、いきたいな、とあらためて思いました。

ここまでのところは、過去の著書に登場した人たち。これ以外にも、私のこれらの著書を読んでくれた若い世代と話す機会もありましたので紹介。一人目は私の本を読んで進学する高校を決めた高校生のみさちゃん。オンラインで大学進学どうするか、話を聞きました。

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もう一人が、ひなこちゃん。島根で働いている私がロールモデルの一人になったようで、うれしはずかし、ありがたいことです(詳しくは彼女の書いたnote読んでみてくださいね)。2021年春の就職に向けて活動していくそうで、こちらもすっきりしたアドバイスができたわけではないのですが、まあ糸口程度でも何かお役に立てたならいいなあ…

まあ、こうやって若い世代の人たちと会いながら、一番感じたことは、地方紙記者の大先輩である寺島英弥さんの「その場にとどまり、当事者と同じ時間を生きるのが、地方紙記者の仕事の本質」という言葉。そしてこう続きます。「Keep journal」(書き、記録し続けよ)です。本を書いて世に送り出した時点から、彼・彼女らも変わっていくし、私はでもそれを一緒にずっと見ていくことができる立場でもあるので。やっぱり、Keep journal であり続けたい!と強く誓った、そんな8月でした。『未来を変えた島の学校』の続編もいつか書きたいなーー