自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

公共交通=地域のパブリックである。奥三河での公共交通を考えるイベントのレポートです

愛知県の奥三河地域であった、公共交通を考えるイベント。

1部のトークセッションに出た後、2部のパネルディスカッションのモデレーターをしました。まずは公共交通に関心を持ってもらうことが始まりだし、あらためて、公共交通機関って(単なる)移動手段だと思いがちだけど、社会性を学んだり住民とふれあったりできる地域の中の「公共空間」=パブリックであるということを、あらためて自覚しました。というわけで個人的にも勉強になりました。ありがとうございました!

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呼んでくれたのは、愛知県新城市の公務員・西田和裕さん。昨年の名古屋で生まれたつながりが生きていて、うれしかったなあ。

企画・準備から当日まで本当に大変だったと思います、ありがとうございました!西田さんだけではなく、奥三河地域でがんばっている人たちにたくさん触れ、奥三河地域そのものに愛着が生まれてきました。というわけで、私でできることがあれば微力ながら力になりたいと思っております。宿泊は、東栄町にあるステキなゲストハウス・だのん。オーナーの金城愛ちゃんがとてもいい感じなのです!

そして何より。西田さんが私の大好物のスパークリングワインの超特大マグナムボトル(←初めてこんなサイズがあることを知った!!)を持ってきてくれて、最高でした!飲み過ぎた…ですが、日頃、博士論文の執筆で貯まっていたストレスが、きれいに、本当にきれいにすっきりなくなったので、ああやっぱり大酒を飲むことが私のストレス解消法なんだなと思いを新たにしました(笑)

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感想をいくつか載せておきますので詳しくはこちらから!

8/24 湯谷温泉の「湯の風HAZU」で、「奥三河の公共交通の可能性」というトークイベントがあったため、秘境駅号に関わる身として聴講してきました。

地域創生、再生、ローカル線やバスなどの問題解決に取り組んでいたり、再生実績のあるパネリストの皆様のお話があり、堅いタイトルとは違って、随所に笑いを交えながら進行していく皆様の伝えるうまさと熱い思いを存分に伺いました!!

「人を巻き込む」「みんなでやる」「地域に誇りを持たせる」など脳に残るキーワードもかなりあり、みんなが問題意識を持てばどれだけ今の活動がやりやすくなるのかということを痛感しました。本当に会社内の多くの人に聴かせたい講演でした。

終わった後は東栄町の体験型ゲストハウスdanonで打ち上げに参加させていただきました!
飲みながらとはいえ、同じ方向性を向く人達の話は面白く、時間が一瞬で過ぎていきました^ ^

 

「奥三河の公共交通の可能性〜”移動手段”から”観光資源”へ〜」を開催しました。

第1部は田中 輝美さん、山田 和昭さんのトークセッション。
地図から消えて初めて知る公共交通の有り難さ、存続には公共交通と地域が一緒に良くなっていく必要があること、路線廃止の一番の原因は無関心、無理な利用促進ではなくどう興味を持たせるかということ、事業者・行政・地域がそれぞれ責任を押し付けず、自分たちに何が出来るかを先ず考え、対話とその対話を円滑に進めるコーディネーターがポイントだということを経験談を交えてお話しいただきました。

第2部は豊橋鉄道の梅村さん、奥三河学芸員の石井 峻人 (Ishii Takahito)ちゃん、県事務所のエース和田くんが登壇してのパネルディスカッション。
印象に残ったのは、豊鉄バス田口新城線の現状と廃止による影響の大きさ、人気のおでんしゃも結局1/365、大事なのはそこに力を入れ過ぎず、事業者として何が出来るかを考え実行し続けること、先ずは楽しみ小さく実行すること。

輝美さんや宇土ちゃんと関わり、飯田線に興味を持ち、石井ちゃんの活動をもっとたくさんの人に知って欲しいという思いで企画しましたが、気づきの多い1日でした。

でも、やっぱこのままじゃ自分は飯田線にあまり乗らないし、どうしたらもっと興味を持てるのだろうと思ったら、やっぱり人かな。

輝美さんが帰りの車の中で話してくれた、興味を持つ人が増えると地域のファンになるよねって言葉がずっと残ってたのと、自分の旅の目的も面白い人に会いにいくということが、今回のシンポと繋がる気がして。

今日の飯田線の運転手が宇土 晃央 (Akihiro Udo)ちゃんや近藤 雄太 (近藤雄太)ちゃん、巻井 香樹 (Kouki Makii)だったら少し会いに乗ろうと思うし、石井ちゃんが話してた面白いバスの運転手と会ってみたいから田口新城線に興味もてたし、路面電車の運転手がおでん煮たりジョッキ洗うなんて裏話が聞けたら急に親近感湧いてしまう。

輝美さんが話してた沿線の魅力を語る会はもちろん、もっと乗務員や社員に視点を向けた公共交通PRが出来ると、電車にもバスにも、関わりたい温度を感じるようになれるのかなと思いました。

自分の思う、奥三河の公共交通の可能性はこういうところかな!

今回、色々な方々に助けていただき開催を迎えました。
全国を飛び回る輝美さん、山田さんはもちろん、このお二人に関わってもらえる企画を作るために相談に乗っていただいたCBC松本 淳 (Atsushi Matsumoto)さん、JRに企画蹴られて半泣きで相談したら快く引き受けていただいた豊鉄観光の鎌田さん、梅村さん、県事務所の原所長とそのとばっちりの和田くんをはじめとする職員の方々、企画を例会にし前日も遅くまで準備に付き合ってくれた理事長鈴木 太 (鈴木太)、企画に興味を持ってくれた事務局長中嶌 充克 (中嶌充克)くん、専務原田直輝ちゃん、当日も忙しいところ参加してくれたJCメンバー、懇親会を支えてくれただのん danonの金城 愛さんとチームywyw本郷 なつ美 (本郷 なつ美 でらっくす)Wakana Toyaの2人。本当にありがとうございました。

このシンポで終わることなく、これが始まりとしてみんなで考え、次のステージに上がれるように仕掛けていきます。

 

 

地方創生第2ステージへ、シンポジウム登壇しました

都市農村論の第一人者・小田切先生の研究会=正式名称「都市・農村共生社会創造研究会」の集大成となるシンポジウムが8月27日に東京であり、出席してきました。

今回のテーマは、地方創生の次のステージを見据えたもので「プロセス重視」が掲げられました。

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プロセス重視とはいったい何なのか?ということなのですが、言葉通り、取り組むプロセス=過程こそ大事にすべきで、時間や手間も大事にしようねという意味が込められています。最近、地方創生に取り組んでいる自治体が「KPI」という短期の数値目標に追われて、住民の幸せという本質を見失ってるのでは…と感じる局面も多々あり、そういう状況も踏まえて、数字さえ達成すればいい、(とりあえず)動画をつくればそれでいい、みたいな、安直な思考停止を避けるためのおまじないになるのかなと、私自身は感じています。詳細はこちらをご覧くださいませ◎

私は関係人口について少しだけご報告。古くからの友人が見に来てくれてFacebookに書いてくれてたので、こちらも転載しておきます!

昨日は東大にて、JCAシンポジウム「地方創生の新たな方向〜農村の現場から〜」を聴講。テーマがテーマだけに、仕事として参加させて頂く。
概略として、若者の関心・移住は多様化しており、地域おこし協力隊だけではない、地域との関わり方、しごとのあり方が論点になっていた。
畏友である田中輝美さんからは、移住と無関心の間を埋める関係人口を増やすことで、地方に関わる人を増やす、関係人口のあり方が提起された。
所用のため最後まで聴講できなかったが、こういった場で輝美さんの話を聴くことになるとは不思議なもので、奇縁を感じるばかり。 

 

はばたき荘でお祝いパーティー

我らがちえちゃんのハッピーバースデー大会@はばたき荘でした。島根大学生たちによる手作り餃子でお祝いし、笑いの絶えない時間。ちえちゃんのご飯は、単に美味しいだけではなくて、驚きや感動が必ずあって、人を幸せにするご飯だなといつも思います。苦しい博士論文執筆も、ご飯の美味しさに救われてがんばれてるので、感謝の気持ちでいっぱいです。ハッピーな一年になりますよう。学生のみんなもありがとうー!

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なぜ地域に鉄道が必要なのか〜北海道シンポの抄録ができました!

先日こちらでも報告した北海道でのシンポジウムの抄録が出ました。そうです、鉄道への愛と情熱をぶつけた、あの伝説?のシンポジウムです…!

あまりに白熱したということもあり、発言が詳細に書きおこされた抄録が出されることになったのです。私も自分で何を話したか覚えていないので、ありがたい限り…!全体としてやたら長いですが、ぜひぜひご覧いただけると喜びます!!! 

・北海道でボーダーを考える

さすがに長いのでちょっとだけガイドしておきますと、11ページで「ついでに北海道」などと挑戦的なことも口走っております…(北海道民の方ごめんなさい!)39ページ後半〜41ページが個人的ハイライトで、ここで鉄道の価値を涙ながらに語っております。

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ジャーナリスト仲間がニューヨークに旅立った

JCEJメンバーであり、ジャーナリスト仲間であり、可愛い後輩でもある耳塚佳代さんが、ニューヨークへと旅立ちました。アメリカのニューヨーク大学(NYU)大学院にフルブライト奨学生として留学して、メディアリテラシーを学ぶのです…!

耳塚さんについてはこちら↓

共同通信の英文記者をしていた耳塚さんは退社後、ふるさとの長野で翻訳の仕事や大学で教えながらメディア・ジャーナリズムの活動をしてきました。そして準備を重ねて奨学金を得て、アメリカの大学院にも見事合格!約2年間学ぶ予定です。こちらで詳しい経緯や想いを綴っていますので、ご興味ある方はぜひ!

彼女がたくさん悩んで葛藤しているのを見てきたので、新しい挑戦というか、今回つかんだ大きなチャンスを心から応援したいし、本当にうれしいです。耳塚さんの人生にとって、大きくて大切な一歩になるといいな。先日は、東京で壮行会を開きまして、JCEJメンバーがそろいました。楽しくて心地よい時間でした。

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グローバル化と言われますが、確かに、耳塚さんだけではなく私の周りでも最近、海外に行く人が増えたし、それは研究や仕事とか留学とか理由はいろいろなんですが、あらためて世界が近くなっている気がします。インバウンドの訪日客も増えているし、英語が話せる、ぺらぺら話せなくても最低限のコミュニケーションがとれないと、もったいない気がしてます。

 

島前高卒業組フェスティバル「火の集い」

島根県隠岐島前高校(海士町)の島前高卒業組フェスティバル「火の集い」にちょっとだけ顔を出してきました。

www.facebook.com

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著書『未来を変えた島の学校』で取材した生徒たちが企画した初めての卒業生フェス。博士論文の執筆が佳境ですが、行きたい…やっぱりどうしても行きたい…という気持ちが止められず、弾丸日帰りでフェリー往復。それぞれの葛藤や自分の道を歩んでいる感じが伝わってきてじーんとしました。息長く追い掛けて見守っていきたいと思ってます。

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<追記:島前高校のサイトにもUPされたので紹介しておきます!>

www.dozen.ed.jp

絶賛応援、島根県邑南町で始まった新しいプロジェクト

応援したいプロジェクトが始まっています。“天空の駅”近く築95年の旧医院をみんなの交流カフェとして蘇らせたいというプロジェクトです。詳しくはぜひ、こちらのサイトを読んでみていただけるとうれしいです!私も応援レポートを寄せました◎

faavo.jp

プロジェクトを立ち上げた井上英司さんと初めて出会ったのは3年くらい前だったでしょうか。マスコミをやめて蔵人をしながらブックコンシェルジュもして、邑南と広島を二地域居住!と人づてに聞き、こんな人が登場するなんて明らかに時代は変わったのだと地味に感動したのを覚えています。

邑南町宇都井にある井上さんのご自宅にもみんなでお邪魔したことがありますが、ステキにリノベーションして暮らしを営んでおられて、うらやましい限りでした。

そんな井上さんが始めたクラウドファンディング。私も実施者になった経験があるので、その怖さとどれくらい勇気が必要かということは痛いくらいわかります。初日にドキドキしつつページを読むと、なぜ挑戦するのかという理由や決意はもちろん、若い世代や住民の人たちの楽しそうな笑顔と地域への想いが伝わってきて、胸が熱くなり、絶賛応援!!とすぐに支援しました。

あれから1ヶ月が経ち、81%まで来ました。こんなに共感が広がるなんてすごいことだと思いつつ、でも、100%達成しないと1円も入らないAll-or-nothing方式をとっています。達成まであともう少しです。このプロジェクトは地域を元気づけてくれると確信しています。残り18日。ぜひぜひ一緒に参加して後押しよろしくお願いします◎

関連のブログ↓ 

terumism.hatenablog.com