自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

神津島で考えた、地域を相対化するということ

神津島にやってきました。フェリーから見た島の景色はこんな感じ。正面に見えている一番高い山が「天上山」で、山そのものが島みたいな感じの島でした。

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車のナンバープレートは品川ナンバー。そう、ここは東京都なのです。夜の講演の前に、郷土資料館と図書館に連れて行っていただきましたが、2つとも立派な建物で、さすが東京都、財政が豊かなのね…と納得でした。資料館は、黒曜石が昔からとれて、漁業で栄えた島の様子が伝わってきましたし(そうそう、資料館に貼ってあった朝日新聞の記事が面白くて、ふむふむ…と読んでいたら、いつもJCEJでお世話になっている依光さんの記事で、びっくり!)図書館もゆっくり時間を過ごすことができて、仕事が捗りました。夕方からは、すぐ近くにある小学校から小学生たちがたくさん来て、にぎやかでした(笑)

行けませんでしたが、クラフトビールのお店ができていたり、京都から移住した夫婦が営むレストランがあったり、ほかにもゲストハウスの開業が相次いでいたりと、移住者が増えてきて、島が変わってきている様子でした。

休業した旅館を活用したフレンチレストラン「さわやコルドンブルー」。 京都の人気店を畳み、70歳を前に移住した理由。 | HAPPY TURN/神津島

やっぱりここでも、田園回帰的な地方が見直されてきているんだなあと、面白い動きが起こっているという島根との共通点を感じる一方、金目鯛が特産で、田んぼは存在しなくて、でもわき水が豊富なことなど、島根の隠岐の島々との違いも感じたり。

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島根を拠点にしているローカルジャーナリストではありますが、島根にいるばかりではなく、こうして他地域に出掛けることで、島根を相対化することができて、地元島根をより深く知ったり魅力や課題を考えることにもつながるので、やっぱり大事だなとあらためて思いました。