自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

「環りの海」に込めた想い(1)

おかげさまで、新聞協会賞を受賞した連載「環りの海」が書籍化されました。買ってくださった知人・友人もいて、本当に嬉しいです、ありがとうございます◎ 折角なので、この本に込めた想いを、裏話も含めて、思い切って、書いてみたいと思います。

環りの海――竹島と尖閣 国境地域からの問い

環りの海――竹島と尖閣 国境地域からの問い

環りの海は、2013年2月22日の「竹島の日」から始まりました。実は、白状しますと、私自身はそもそも、竹島問題含め、領土問題への関心は、あまり高い方ではありませんでした。

それが一変したのは、2012年8月。韓国の大統領が、竹島に上陸したのをニュースで知ってからです。忘れもしません。

その映像を見て、ものすごい衝撃とともに、最初に頭をよぎったのは「もしかして私たちは読者に嘘をついていたのではないか!!!」ということでした。ちょっと言葉が刺激的で、誤解を招きそうで怖いですが…

それまで、私たちがしていた報道は、竹島が日本の領土であること、その証拠となる古文書が見つかった、という内容が中心でした。もちろん、それはそれで必要だし、否定するつもりはまったくありませんが、現状どうなっているか、伝えていなかった(そもそも知らなかった)し、日本の領土と言いながら、私を含む「日本人」は行けないのに、韓国の大統領は上陸しているという矛盾。

そして、国のトップが後戻りできないほどの大きなアクションをし、この先、日韓関係はどうなってしまうのだろう。答えの難しさ、わからなさに、気が遠くなりました。簡単には答えの出ない問題だからこそ、向き合いたかったし、何より、私自身が本当に、どうしたらいいのか、知りたかった。

竹島問題、やろう!」。突き動かされるように、椅子から思わず立ち上がってしまったのを、今でも覚えています。この想いを原点に、まったく形は見えませんでしたが、とにかく、動き出しました。おっとまだ最初の最初、ですね… 次回は、琉球新報と一緒に組むことになった経緯を書こうと思います。わりと長いシリーズになりそうです。。。

興味を持ってくださった方がおられましたら、ぜひ、手にとっていただけると嬉しいです!本の紹介はこちらです。
●新聞協会賞受賞の連載「環りの海」が書籍化されました!

追伸。便宜上、amazonを貼っておりますが、、できれば書店応援!で、地元の書店で購入してもらえると嬉しいです。私も普段からなるべくそうしています。島根県内では、アルトスブックストア今井書店で販売されています!

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