自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

日本で一番クレージーなチャレンジ〜劇団ハタチ族の365日公演

2015年1月1日から1年間毎日=365日、島根県雲南市で演劇の公演をするという、劇団ハタチ族の「365日公演プロジェクト」。創っては上演、練習しては新たに上演という、誰もやったことのないチャレンジです。え?初めて聞いたときは、耳を疑いましたよ。元旦から大晦日まで、365日、毎日、公演する? すごいわ。ありえない。なんて無謀なチャレンジでしょう。あまりのクレイジーさに激しく心が動かされ、絶賛応援&お手伝いすることに決めたのでした!!!クレイジー大好き。万歳。今日は、雲南市と県庁で発表がありました〜

365プロジェクトの目的は「雲南で演劇の灯を絶やさない」。とにかく、雲南市に来れば、毎日、芝居をやっている、観ることができる、そういう環境をつくるということです。基本的にハタチ族が公演しますし、別の劇団の公演があるときは、ハタチ族はお休みして、できる限り応援します。渦がどんどん大きくなって「僕も雲南で公演したい!」という人たちが、プロアマ問わず、たくさん現れて、最後の方には、ハタチ族の出番がなくなっちゃうくらい、演劇が本当に身近になるイメージです。そうなったら、ほんとにステキ!雲南市は、これまでも、チェリヴァホールを中心に「演劇のまちづくり」を進めてきていて、ハタチ族のメンバーも、演劇で関わるうちに、どんどん雲南市に移住してきている、という感じです。このあたりも面白いので、またあらためて。

私が共感したのは「地方でも毎日演劇が見られる」「中央に行かなくても演劇はやれる」「地元に住んでいても一流になれる」という発信を、この365日公演プロジェクトを通して伝えたい、というメッセージも込めていることです。私自身も、独立したと言うと「東京に出るの?」と聞かれることが多く、ジャーナリストというのは、そういうイメージなんだな、と驚きました。ちょっと口にするのは恥ずかしいというか勇気がいりますが、でも、思い切って言っちゃうと、私自身も「東京に行かなくたって、地方でだって、いいジャーナリストはいるし、いいジャーナリズム活動はできる」と証明したくて、島根を拠点にしたジャーナリスト=ローカルジャーナリストとして活動することに決めました。うーむ。私自身も、結構、無謀なというか難しいチャレンジですよね。。。人のことクレージーって言っている場合じゃないか(笑)でも、ほんと、こういうクレージーこそが、ローカルを、日本を、面白くするし、救うのですよ、きっと!!と、勝手に信じています。

そして、これまたすごいなと思うのは、お客さんがゼロになったら、この365日公演プロジェクトは終了する(そして謝罪の記者会見も…)というルールです。お客さんがいなくてもやっちゃうような自己満足ではないものを目指すという宣言でもあるのです。もちろん、続けられるよう全力で努力する決意があるということです。

西藤将人さんというリーダーも、看板女優の松島彩ちゃんも、そのほかのメンバーの皆さんもとってもステキで、一目惚れでした。そうそう、西藤さんに思いついたときのきっかけというか思いを聞いたら「まあ最初は毎月とか毎週とかでやろうと思ったけど、それならできるし、つまんないし、誰もやらないことやった方がいいかなと思って」。これにも激しく共感しましたですよ。発想もすごいし、実際に旗を立ててやろうとしちゃうところがすごい。

でも、これ、お気づきと思いますが、多くの皆さまの応援なしでは、絶対にできないので。力を貸していただけると、とっっても嬉しいです。っていうかお願いします。西藤さんも「やっちゃうと言いましたが、不安もいっぱいです…」と言ってます。そりゃそうだ。こんなクレイジーな人々、一度、見てみるだけでも価値があると思うので(笑)いやほんとマジで。まずは、観に来てください。そして、助けてください。お待ちしています!あ、言い忘れましたが、ハタチ族の演劇自体も、いいですよ!

1月の公演予定はこちらからどうぞ!1月については、基本的にチェリヴァホールで、土日は午後、平日は夜8時から。予約とかは必要なく、ふらっと来ていただければ、大人1000円、高校生以下無料で観ることができます。落語を現代劇風にアレンジしたものを皮切りに、リーダー西藤さんのワンマンショーや、子ども向けの演劇など、いろいろあります。説明が難しいところもあるので、またレポートしていきますね。あと、今後、具体的な応援の方法についても、お願いしていきますので、何卒よろしくお願いします◎