自由のドア

島根、ローカルジャーナリズム、ときどき鉄道

世界は今まさに変わりつつある

何だか大仰なタイトルになりました… 最近、島根が変わったなあ、としみじみ思うことがあったので。

久々に、大好きな「くらしアトリエ」さんにお邪魔しました。くらしアトリエさんが開いている「山の図書室」が目当て。メンバーの栂さん、今若さんに、最初に出会ったのは、2007年でした。

不便で雨の日が多い山陰も、暮らし方一つで、贅沢で魅力的な土地になる


6年前の当時、こう話すお二人に、激しく、首がちぎれそうなほど(笑)頷きながら、でも、半分、空しさも感じました。だって、そう思っている人なんて、周りにほとんどいなくて。私はすごくすごく共感したけど、なんか、わかってもらえないよねえ、って絶望もしていて。

でも、先日、山の図書室に向かう道すがら、そのことを思い出しながら、はっと気付いたのです。今は、そんなことない。一緒に、そうだよねそうだよね、って共感してくれる人が、増えたなあ、と。浮かぶ仲間の顔が、たくさんあります。

実例もたくさんありますが、そのうちの一つを紹介すると「縁雫(えにしずく)」というプロジェクトかな。これまで残念がられていた雨ですが、松江・出雲が「縁結び」の地であることから「縁雫」と名付けて「おもてなし」につなげるという、逆転の発想です。なんて素敵。


おもしろくするのも、つまらなくするのも、自分


再開した栂さん今若さんとも「島根やっぱり変わったよねー」「時代の流れが島根に追いついた?」なんて、盛り上がりました。くらしアトリエさんは、いま、山の中にある古い民家をリニューアルして、本を読んだりのんびり過ごしたりできる「山の図書室」というのを週2回、開いておられます。

窓から見えるのは、山の木々と空。


くらしアトリエさんが選んだ、暮らしや食の本が並んでいます。



入場料500円で、コーヒーや紅茶、おやつもあります。



こういう空間がある、っていうこと自体、贅沢で豊かだなあ、とあらためて思いました。少しぼーっとしながら、最近の自分を見つめ直したり。

あ、残念ながら、山の図書室は、11月末までです。マジ寒いので(笑)来春に再開予定だそうです。ぜひ、足を運んでみてくださいね。くらしアトリエさんのサイトも、センスがいいですので、こちらもぜひ、どうぞ。読みながら思わずじーんとした一文を紹介します。

山陰地方は、一見すると不便で、曇りや雨の日が多く、都市部に比べると「ないもの」が多い土地です。けれど、「ないもの」を数えることよりも、「いま、ここにあるもの」を見つけ、磨き、楽しむことのほうがずっとずっと大切なことなんだと、思うようになりました。


そう、おもしろくするのも、つまらなくするのも、自分の考え方ひとつだと、思うのです。それを、心に響く文章と、写真で発信できるくらしアトリエさんに、憧れます。くらしアトリエさんがいてくれてよかった。私も、この土地を、人生を、慈しんで、生きたいなあ。